サマーウォーズ(監督:細田守)
昨日の初日を池袋HUMAXシネマ1で17:45の回。17:00から秋葉原電気街口で保坂展人議員が児童ポルノ法改正問題について演説したのを冒頭だけ聞いてから、急いで山手線で移動。間違って西口のシネリーブルへ向かってしまい、予告終了間際に飛び込みで。WEB予約してて良かった。
- 古い日本家屋。陽射しはとどかせず、風を通り抜けさせる、ふすまを外した何十畳もある畳部屋。
- 田舎の古くて大きな家の一番広い部屋にあるテレビは、どこの家でもなぜか最新型の大型タイプだ。これは時代が変わってもどこの田舎に行っても、だいたい一緒。
- 夜明けの薄明かりとともに開きはじめるアサガオ。それを、蚊帳越しに寝ぼけマナコでぼーっとうかがう。
- 子どもの頃に読んだ児童書の並ぶ、埃っぽそうな本棚のある納戸。大人たちが知らないふりをしてくれる、隠れ家。
- ハレの日にだけ集まってくる、もう家を出た息子たち、娘たち。エプロンを外さずに食卓を囲む、嫁たち。なーんにもしない夫たち。
- それらを重ね合わせられる記憶が自分には、あるのだなぁ。そういった記憶があることは、きっとうれしいことなんだよなぁ。でも、おそらく二度と経験をすることはないのだろうなぁ。あっても、居心地の悪さが先に来るのだろうなぁと思い、ちょっとだけ悲しくなる。
- キング・カズマ、YOU win! ネットの中の格闘ヒーロー。格ゲー好きにはたまらないケレン味たっぷりのアクションと演出。キーボードでどうやって操作してるのかって? 知ったことか!
- そのキング・カズマを操る佳主馬クンを、途中まで「もしかしたらもしかしたら……女子?」という淡い期待をもちながら観つづけた。自分はヒロインの夏希より、佳主馬派。
- 仮想空間の「OZ」は、文庫版の執筆を担当してる岩井が原作をやってる、コミックアライブの「Oz」と、関連してるんだろうなぁ、きっと。執筆を担当して、自分なりに解釈した別の「OZ」を、アライブの「Oz」に昇華させたんだろう。名前くらい変えればいいのに。
- 花札だって、記憶の底にある。確かに、友人・親戚づきあいのための重要ツールだった。「オイチョカブ」のやり方はとうとう覚えられなかったけど(あれだけ「じゃりン子チエ」を読みふけったのに)。
- ヒロインの夏希を「身勝手な女だなぁ」とキライになりかけた。家族総出の花札合戦で「肝の据わった女だなぁ」と転じた。健二は二学期にフラれてそうだ。
- 大往生は夏に来るというイメージが前からあった。ベッドの上で逝きたくはないよな。やっぱり畳の上で逝きたい。
- 兄弟姉妹、親戚づきあい。嫌いじゃないけど苦手。なんかすべてにおいてそうだ。そんな一方で、現実に離婚した親戚や、いじめられてた子や、先方の家を飛び出した人なんかと、付き合っている。苦手同士で付き合ってる。苦手同士だけど、付き合いたいと思ってる。うっとおしいと、あまり思わなくなってきたのは、年のせいもあるのかしら。
- 「破」は一度で十分だったけど、「SW」は、もう一度くらいなら。
関連link:映画「サマーウォーズ」公式サイト