「僕は先日、関係者に「廣田さん、署名活動してくれて、ありがとうね」と何度も言われたけど、「ありがとう」と言われたいために、やってるんじゃない!」
「「ありがたい」「嬉しい」「泣けてくる」って、この映画の周りにいると、そればかりなんですよ。感動したいのは観客。制作者たちが感動するのは、目的を完遂してからでしょう?」
「関係者が「感動したいから」「気持ちいいから」ではなく、「ビジネスとして賢い方法」をとるべきでしょう? そして、この発言もNGですか?」
「「チラシまで作ってくれたファンと自分たちのポスターと、一体どっちが大事なんだ?」と、僕は混乱しています。そして、これが映画館だとか配給会社だとか以前の、いちばんの問題なのです。」

ファンは形になることを求める。当事者は数字になることを求める。求めなければならない。良い作品、ムーブメントとして盛り上がって、精一杯で満足して、それで終わって、それでいい場もある。あるけれど、それじゃダメな場もある。「マイ新」は、ありがとうじゃなく、次の上映館を求めている。