3/18がリミットだそうです。


やる気が戻らないなら、戻らないなりにやれることを。


昨日の夜、自分が選挙権を持つ区の民主党の都議、その他の党や無所属の都議へ「「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の一部改正案への反対のご協力のお願い」のメールを送りました。今のところお返事などはありませんが、読んでくれているなら、それで。
去年の衆院選で2万円を寄付した国会議員の方からは、次の日の午前中には携帯へお礼の電話が議員の方から直接入ったけれども、メールくらいじゃそこまでのレスポンスは期待できないんでしょう、きっと。改正案に疑問をもった人たちから、今頃、自分以外にも山のようにメールが着信しているのでしょうし。
そう考えたら封書で速達で送るか事務所へ直接持ち込んだほうが効果的かもしれません、やっぱり。実名・住所・連絡先を必ず添えて、コピペは厳禁。




「蔓延」「犯罪率」等の実数的数値は、規制派からほとんど出ていない。ただ、おそらくそれは武器にならない。武器にしたところで、それらを議論する前に本会議で可決されてしまう。また、俗に言うヒヤリハットの法則にもあるように、「1つの事故>十倍の未遂事故>その十倍の気づき」であるため、単純に「日本ではX件、Xパーセントしか」という論調では駄目らしい。

これ、「「児童ポルノ」や「青少年性的視覚描写物」が一般社会にまん延していることを裏付けるデータが都から示されていない以上、(おそらく存在しない)データを提出するよう求めることは、対抗策として使えるのではないか?」という趣旨で自分が質問用紙に書いた問いへ、当日いらしてくれた都議の方が返答してくれたものなんですけれど、結論として有効な策にはなり得ないということで、結構ショックを受けました。どうも、警察庁から出向できている都の担当部署の人に「まん延」しているかどうか聞いても「まん延している!」という一点張りでお話になっていないらしいというところから、使えないものかなぁと考えたんですけれど。
一般的に、何らかの規制を法的に加えようとしたら、その規制に見合うだけの明確な合理的根拠が要求されるものだと思うのだけれど、そういった根拠が無くとも、裏付けがなくとも、規制が可能なら、「水面下ではきっと山のようにあるに違いない!」で通るなら、何でもアリじゃないのかなぁ。
殺人や死亡事故というレベルの問題であれば、1件たりとも起こってしまえば早急に最善の対策が取られるべきことは論を待たないでしょうけれども、「まん延」ってそれと同レベルの深刻な被害が出ていることを指すの……? まずは現行条例や現行法で対応できないか検討はしたの……? 書店で棚を分けたり、年齢確認をしたり、ヒモやシールで小口を留めたりするゾーニングは考慮してくれないの……?
改正案の文言は「まん延の抑止」だから、「今はまだまん延していないかもしれないけど、まん延してしまってからでは遅いのだから、まん延を未然に防ぐために「まん延の抑止」という言葉を入れているんです」ならまだ分かるのだけれど、「すでにまん延しているんです!」だから、じゃあ「まん延しているというデータはありますか?」と言ってもおかしくはないと思うのだけれどなぁ。
もしも、「エロのことで頭がいつもいっぱい!」という状態まで「まん延」に想定されてたりするなら、もう反論のしようがないなぁ。他人の頭の中の「まん延」までは、さすがに分からないし。
もっとも、ここまで都議会での事態が差し迫っている状況では、データを示してもらう“牛歩戦術”より、数で固めた反対意見と質をともなったロビー活動を頼りにするほうが優先されるのかもしれないけれど。
なんとか廃案に追い込めたとして、次にまた同じような事態が起きたときに備えて、「まん延」しているというデータを情報公開請求制度で請求してみようか。パブコメの集計結果(賛成と反対の比率)を出すことさえ渋っている都が素直に応じるとは思えないけれど、だめもとで。



それから、都議の方の一人がアイデアとして話していた、障子に男根で穴を開ける「太陽の季節」をマンガ化したら改正後の条例によって規制対象になりますか? という発想は面白いなぁと思いました。それで「なりません!」と答えられたら、「ですが、来年の知事選挙で当選した新しい知事が、全く文学に対する見識が無かった場合、名作の誉れ高い「太陽の季節」のマンガや原作を改正後の条例に基づき有害指定する心配があります。そのようなリスクを内在した改正案を可決して、石原知事体制の栄光を傷つけるべきではないと思います! 後世に読み継がれていくべき「太陽の季節」を守るためにも、今回の改正案については慎重な議論が求められるのではないでしょうか?」と盛り上げる。
みんな「太陽の季節」が大好きだよね!?



平成22年予算特別委員会質疑項目
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/question/2010_bg.html#y206
明後日、3/12の予算特別委員会で、青少年問題協議会に提出した文書の中で「児童ポルノの単純所持について、これを評価し、罰則を加えなければならないという意見や思いは、私もこれを共有いたしております。ただし、冤罪、捜査権の乱用、児童ポルノの定義、毎日送りつけられてくる大量のメールなどとこの単純所持との関係に懸念を抱いていることから、慎重な検討が必要であると考えております。このため現段階では、単純所持の法制化については国会に議論を任せ、東京都においては、それを見つつ慎重に取り組んでほしいと思います。」「児童を性的対象とする漫画等については、芸術との境を決めることは難しいと承知した上で、その規制に当たっては、漫画家・アニメ業界等の制作者側の意見も聞いてほしいと考えます。」と主張してくれた、武蔵野市選出の松下玲子都議が、「青少年健全育成について」発言してくれる予定なので、武蔵野市在住の方は応援の手紙やメールを送ると良いと思います。