「死人に口なし」「復讐は甘美」。


表現規制の問題において、「同じフィクションのはずなのに、映画やドラマの中の殺人行為は見逃されて、マンガやゲームやアニメの中の性(犯罪)行為ばかりが槍玉にあがることに納得いかない」という意見がある。
どちらも同じ犯罪のはずなのに、と。



けれども決定的に異なる点が2つある。



1つ目は、殺人は被害当事者が直接に非難の声をあげることが適わないが、性犯罪は被害当事者が直接に非難の声をあげることができる点。
注目される当事者がいることで犯罪としての酷さを視覚化・継続化できる。


2つ目は、殺人は「殺されてもおかしくないような奴」を設定することで感情の矛先をコントロールできるが、性犯罪は「性犯罪を受けてもおかしくないような奴」という設定をすることが非常に難しい点。



つまり、「死人に口なし」であり、「復讐は甘美」である。







……という、もっともらしいことを思いついた後で、大多数の人は性欲>>>>>>>>>>>>>>>>>殺人欲だから単に本能をそそられやすいかどうかの問題かな、と気が付いた。



どっとはらい