パソコンを新調しました。


また1ヶ月、あきました。
7月後半の忙しさから解放されて、二日続けて、12時間ぶっつづけの睡眠をとりました。だいぶん、回復した感じです。睡眠、えらい。


最近、面白いとか面白くないとか、楽しいとか悲しいとか、それよりもっと些細な気持ちの襞(ひだ)とかが擦り減ってきているなぁ、という感覚が強いです。猛暑で溶けてきているんでしょうか。いえいえ、きっと忙しさのせいです。もっといえば将来への不安です。それは分かっているんです。


そういうときは、機械的な単純作業がお好みです。雑誌を束ねる作業なんかは、お得意の範疇です。前に東急ストアで買っておいた、スーパー8社共同開発のビニールテープを用意して、BLDAEやラッシュやゲッサンやらを束ねにかかります。……引き出したビニールテープが、途中から裂きイカのように裂けました。裂けてない根元のところを見つけようとして、どんどん裂けていきます。どんどん、どんどん……。どーーーん、とフクゾウ罵詈に声に出して放り投げたくなりましたが、我慢して作業をつづけます。13束を処分して、ラッシュはもういいかな、おりもとみまながつぶやいていたように「魂のステージの低い雑誌」になってしまっているな、などとひとりごちました。


もうひとつ、心がささくれ立ちがちなときに精神衛生的な落ち着きを取り戻すのに一時的に有効なのが、いわゆる「スペックさらし」です。特に必要もない性能・機能を必要以上のカネをかけて無駄に高めてひけらかし、自己満足に浸る例のやつです。そういう訳でお付き合いください。






  • モデル名
    • Wonder-V PB7598GT
      • テイクワン(http://www.wonder-v.co.jp/)のBTOモデルです。ほかに、レイン(http://www.regin.co.jp/)とPCワンズ(http://www.1-s.jp/)を加えた計3店まで絞り込んだ上で、テイクワンに決めました。これら3店は、BTOでありがちな、その店オリジナルのパーツ(ケースやファンや電源など)は使用せず、市販品のみで構成されているのが特徴です。これによって、値段の割に性能がちょっとアレだったりすることもあるオリジナルパーツを無理やりに組み込ませられるということがありません。また、オリジナルパーツは、あらかじめ値段以外のスペックが公表されていないことが多いため、事前にどの程度の性能なのかを知ることができません。市販品に比べて購入者の数や流通量が少ないこともあって、WEBで情報を探すのも一苦労です。ですから、市販品のみで構成してくれるBTOショップが都合がいいのです。中でも、テイクワン、レイン、PCワンズの3店は、パーツ構成を豊富な種類の中から選べ、好みのパーツがセレクトコーナーの中になければ「これを付けてほしい」と別途に見積もりを頼むこともできます(その代わり発送までの時間がかかることがありますが、BTOでパソコンを頼むような輩は発送スピードよりスペック重視のGEEK野郎がほとんどでしょうから問題ありません)。3店の中からテイクワンに決めたのは、(1)同構成のパーツで組むと一番安くあがった(2)パーツセレクトの種類が一番多かった(3)会社が東京・葛飾なので製品に何かあっても直接乗り込みやすい、です。(2)に関しては、PCワンズが、OSインストール無し組み立て代金7,000円+店で販売してる全パーツからセレクト、というサービスをやっているため、それと比べればPCワンズのほうがバリエーションが豊富なのですが、そこまで自由自在に組めても自分のセレクト感に自信があるわけではないので、セミカスタム形式なテイクワンに決めた次第です。
      • 今回購入したWonder-V PB7598GTに近い性能のBTOパソコンには、サイコムのGZ2010X58(https://www.sycom.co.jp/custom/gz2010x58.htm)、OLIOSPECのMicro Monster Core i3/i5 Super Silent(http://www.oliospec.com/smart330t-h55.html)、パソコン工房のMN503iCi7 TYPE-SRXhttp://www.pc-koubou.jp/contents/bto/mn503ici7-srx_ctm.php)、クレバリーのStandard MiniTower VL5 [SRV5-10EB](http://www.clevery.co.jp/eshop/u/g2009990007172/)、フェイスのSeed i78600XN84/DVR(http://www.faith-go.co.jp/pc/model/?id=113187)などがありましたが、いずれも端々をカスタムしていくと、価格がBTOの最大メリットであるコストパフォーマンスを磨耗させ、要らないオリジナルパーツさえもふんだんに盛り込まれてしまいそうになるものでしたので、早々に除外しました。


  • OS
    • Windows7 HomePremium 64Bit(DVD OEM
      • 64bitです。パーツバンドルのDSP版なので、値段的に1万2,000円ちょっと(のはず)です。32bitと64bitという言葉を意識して捉えたのは、1994年にプレステとサターンがスーファミ16bitの2倍の32bitですごい!と登場した2年後、ロクヨンが64bitでもっとすげえ!と登場した時、以来です。64bitと32bitの違いは正直、よく分かりません。OSの起動と終了にかかる時間は、以前のxpに比べて半分くらいに短くなりましたが、それがbitが倍になったお陰かはよく分かりません。


Intel Boxed Core i7 i7-860 2.80GHz 8M LGA1156 BX80605I7860

Intel Boxed Core i7 i7-860 2.80GHz 8M LGA1156 BX80605I7860

  • CPU
    • LGA1156 Corei7 860 (2.80GHz 4C/8T L3 8MB)
      • 定番です。注文して1週間くらいして、870が大幅値下げ改定になり、860と1,000円くらいしか違わなくなったので、ちょっともったいないことをしたかと思いました。でも、32bitと64bitの違いも感じないくらいなので、きっとどっちでもやはりたいした違いは感じないのでしょう。


サイズ 無限2 COOLER SCMG-2100

サイズ 無限2 COOLER SCMG-2100

  • CPUクーラー
    • Scythe 無限2 リビジョンB SCMG-2100
      • すごく…大きいです…。

bto 01

        • 左のサイドパネルには、ギリギリで干渉しないで済んでいます。リテールのクーラーファンは大人の手の平サイズですが、こちらは子供の頭くらいあります。ケーブルは裏配線になっていたため、表側のこちらには姿が見えません。CPU温度は「CPUID」で計測したところ、だいたい室温が30℃前後で、アイドル状態で40℃〜43℃でした。ちなみに旧パソコンのPentiumD930(クーラーはCoolerMasterのHyper L3 RR-LCH-P9E1)は、同じ条件で計測して70℃に達していました。よく冷やしてくれているんでしょうし、ケースの静音性がそこそこあることもあって、明らかにクーラーファンが発生源と思しき音は今のところ耳にしませんが、冬が待ち遠しいです。


  • メモリ
    • SanMax DDR3-2GB-1333 Kingston ×2 (計4G)
      • 最初は、UMAXのCetus DCDDR3-4GB-1600OCというブランドで注文していたのですが、どうも不具合品の発生頻度が他のブランドより高いらしく、注文後に電話でSanMaxのブランドに変更しました。オーバークロックするほどの意気込みもないので、これで良かったと思います。

bto 02

        • マザーボードのメモリ挿入部の左2つは、巨大CPUクーラーで隠れてしまう形になったので、今後、メモリの増設の際はクーラーを取り外さなければなりません。また、もしもUMAXのブランドのままで注文していた場合は、OC対応メモリではよくある櫛型のヒートシンクがクーラーのファン部分と干渉してしまう可能性が高く、その場合は、ファン部分をクーラーの下部に取り付ける形になったようです。でも、それではケース内の空気循環性能が低下してしまうので、その意味でもメモリの変更は良い判断だったようです。


ASUS LGA1156 ATXマザーボード P7P55D-E EVO

ASUS LGA1156 ATXマザーボード P7P55D-E EVO

  • マザーボード
    • ASUS P7P55D-E EVO (IntelP55、PCI-Ex2.0(x16)×2、PCI-E2.0x(x1)×3、PCI×2)  
      • USB3.0が2ポート分、SATAは6Gb/s対応です。もちろん現時点で宝の持ち腐れです。


  • HDD
    • HITACHI HDS721010CLA332 1TB (32MB、7200回転、SATA3Gb/S)
      • テイワクンはパーテーション分割を無料で行ってくれるので、C:80G、D:残り、でお願いしました。HITACHIのHDDを使うのは初めてです。旧パソコンのHDDはWesternDigitalの250Gでしたが、夏場には温度が60℃を超えそうになることもしばしばだったのに、動作不良を起こすこともなくよくもってくれていたと思います。追加HDDを購入する時は、WDも検討したいと思います。


ANTEC PCケース SOLO BLACK

ANTEC PCケース SOLO BLACK

  • ケース
    • Antec SOLO Black (電源無し)
      • 定番の静音ケースです。自作野郎がカスタム前提で利用することが多いようですが、デフォルト状態でもよく性能を発揮してくれると思います。ATXで、サイズは幅205×奥行468×高さ430mmです。MATXだった旧パソコンのTSUKUMOオリジナルケースに比べて、奥行で約80、高さで約50、大きくなりました。外観は、シック、という語感がぴったりきます。前面カバーを開けるには左のサイドパネルを外す必要があるため、ちょっと面倒だという点は前情報通りでしたが、それでも時間にすれば30秒程度の手間です。


オウルテック シーソニック電源 Xseries 650W 80PLUS GOLD SS-650KM

オウルテック シーソニック電源 Xseries 650W 80PLUS GOLD SS-650KM

  • 電源
    • Seasonic SS650KM
      • 今回のパソコン新調で一番の無駄投資になります。市販品の最安値で2万円前後します。今回はBTOなので、2万4,000円前後でしょうか。自然故障なら、5年間の新品交換保証つきです(修理保証ではなく)。省エネ指標の80PLUS認定はゴールドです。出力も、今回の構成なら500Wあれば十分(のはず)です。オーバースペックです。自己満足です。あえて理由付けするなら、電源というパーツは、素人にとって最も性能差の分かりにくいパーツなのだから、どうせ分からないなら現在、販売されている中で一番性能の良いものをつけておけば間違いないだろう……、そのような判断の下で決めたのだと思い込んでおきます。あと、電源の供給状況によって電源ファン速度を自動で調節してくれますが、出力に余裕があるせいか、ファンを高速で回さずに済んでいるようで、ファン音はほとんど聞こえません。ちなみに、電源用ワット数計算機(http://support.asus.com.tw/PowerSupplyCalculator/PSCalculator.aspx?SLanguage=ja-jp)で計算した推奨最低ワット数は450でした。


ENERMAX PCケースファン エベレスト9cm UCEV9

ENERMAX PCケースファン エベレスト9cm UCEV9

ENERMAX PCケースファン エベレスト12cm UCEV12

ENERMAX PCケースファン エベレスト12cm UCEV12

  • ケースファン
    • 前ファン … ENERMAX EVEREST UCEV9 ×2
    • 後ファン … ENERMAX EVEREST UCEV12 ×1

bto 06

      • ケースファンは後ろに1基、前に2機を搭載できるため、冷却性を重視して、前ファンは2機とも取り付けました。後ファンはケースに標準付属で付いてるTriCoolファンがありましたが、交換をお願いしました。テイクワンは豊富にパーツが選べる中で、ケースファンだけは9、12cmサイズとも1種類(サイズ社のSP0925FDB12LとSP1225FDB12L)しか選べなかったため、別途に備考欄で指定しました。その分、値段は市販最安値よりも多少、高くなりますが、それでももともとが数百円〜千数百円なので許容範囲です。静音声については、旧パソコンに比べて特に高まったということはありません。もともとがそんなにうるさいほうではなかったのかもしれません。机の下に置く人や、耳から50cm以上離れて利用する分などには、まず音は気にならないと思います。

bto 07

        • それから、100円ショップで買ったエアコン用フィルターを切って、前面ファン用の防塵パーツの中に入れました。
  • 保証
    • 本体 … 1年間
    • HDD … 10ヶ月間
      • 初期不良期間の2週間内なら往復送料はテイクワン持ちですが、特に問題は出ていません。それを過ぎると、往路はこちら持ち、復路はテイクワン持ちです。
  • 価格
    • 税込み金額12万3,776円
      • これに、送料1,580円(クロネコヤマトの140サイズ、都内→都内)がかかりました。何もお願いしないと、宅配会社は旧JPエクスプレス・現ゆうパックを使われるため、例の遅配騒ぎの直後に注文したこともあって、クロネコにしました。ゆうパックなら1,000円で送れたのですが、ここでまた変なトラブルを抱え込んだら精神的なダメージが倍増しそうだったので変更をお願いしました。



SAPPHIRE ビデオカードSAPPHIRE VAPOR-X HD5750 1G GDDR5 PCI-E DUAL DVI-I/HDMI/DP 11164-04-20R

SAPPHIRE ビデオカードSAPPHIRE VAPOR-X HD5750 1G GDDR5 PCI-E DUAL DVI-I/HDMI/DP 11164-04-20R

  • ビデオカード
    • SAPPHIRE VAPOR-X HD5750 1G GDDR5 (DVI-I/HDMI/DP)
      • 自前の取り付けが容易で1万円以上するパーツは、自分で別途に買うことにしました。ビデオカードは、TSUKUMOで税込み15,980円+パーツ交換保証1,000円-TSUKUMOポイント2,029P引き=1万5,001円+151Pで、購入。HD5700シリーズの中でも、静音性の高いファンを搭載しているというカードです。ファンレスモデルを選ばなかったのは、旧パソコンで静音性と冷却性能は等価交換であると実感したからです。カードが無音でも、それによって熱が篭って、CPUやケースのファンがぶんぶん回ってしまえば、うるささはあまり変わりません。

bto 04

        • ケースにつけてしまえば見えないのに、妙にデザインが凝っています。小学生が好みそうなカウルっぽいのがついた自転車のような印象です。

bto 05

        • ケースに取り付けた状態です。これだけ5インチラックとの間に余裕があれば、もう1ランク上のHD5770にしても、カードの長辺先端が干渉する心配はなかったでしょう。


  • ドライブ
    • PIONEER BDR-205BK (バルク)

bto 03

        • ケースに取り付けた状態です。ケーブルは裏配線になっています。
        • これでビデオカメラで撮ったハイビジョン動画を編集して、ブルーレイに焼くことができます。ソフト無しのバルクを買ったので、市販のブルーレイソフトは、DVDFabでアレしたものをMediaPlayerClassic(HomeCinemax64版)で観賞しています。「亡念のザムド」を中古で全部集めようと思います。




とりあえずやってみました。フルハイビジョンのHIGHモードで2182。HD5700シリーズではこのくらいが限界のようです。快適にプレイしたい方は、値段が2倍くらいになりますがHD5800シリーズをお勧めします。


CPUID
ベンチ中の温度です。GPUはさすがに70℃を越えてしまいましたが、CPUは43〜47℃、HDDは39℃で40℃未満におさまりました。ファン速度は1400rpmで常時、最高速度ですが、これはアイドル時も同じくらいです。





除々に回復していきたいと思います。