2日目。生きてます。

さっき、部屋に着いた。積んでた本がぜんぶ、崩れてた。本棚やラックは倒れてなかった。ガラスや食器も割れてなかった。
これを書いてて、ずっと揺れてる気がする。昨日、友人の家にたどり着くまでさんざん歩いたので、ふくらはぎが安定しない。今日、朝の8時頃に家を出て、電車を3つ乗り継いで、2時間くらいをかけた。20分毎くらいにしかこないのに、案外、乗車数が少ない。
雑誌は全部、ドアの外に出した。地震が落ち着いたら、捨てる。なるべく部屋の中の荷物を少なくする。
実家のほうは、ほとんど揺れてない。内海だし、内陸なので、実家のほうの心配はおそらくいらない。
レスキュー系のいとこは、昨日は非番だったところ、呼び出されて、救出を1度したあと、今は待機中。
北陸の友人は、今日、普通に仕事をしているという。
茨城の友人は、ライフラインが水ガス電気がぜんぶストップという。心配だ。

海外の通信社はみな、メルトダウンと見出しでうっているが、今、テレビで東電の人間が、冷却と圧力低下が進んでいるようなことを話していた。風向きによって、茨城まで放射能が飛んできかねないのだろうか。

コンビニで、携帯用の乾電池式充電器を買おうとしたら、ぜんぶ売り切れてた。

昨日は20キロくらい歩いたと思うが、その途中、一度もケンカをしたり、文句を言ったり、騒いでいる人を見かけなかった。ライフラインが生きているので、冷静でいられる。

地震がきた瞬間は、高層ビルの数十階にいた。腰が椅子から離れなかった。机の下にもぐりこめなかった。別の部屋で、ラックが横揺れして壁にぶつかり、また別の壁にぶつかる音が響いてきた。死ぬ、と思った。

部屋に着いてから、まず洗濯機を回して、風呂桶に水をためようとしたら、昨日、抜いてなかったぬるま湯の中に固形せっけんが落ちて、大量のせっけん水が出きていた。せっけん水を抜いて、ブラシで洗って、8分目ほどためた。

昨日の夜は、風は強かったが、雨でないだけ、マシだった。今日は快晴。あんな日の翌日でも、梅の花がきれい。心を和ませる。

昨日はもすばーがーを食べた。今日はなか卯で親子丼を食べた。食べられそうになくても、食べておく。

子どものころ、竹山に逃げ込め、と教わった。でも、竹も山もない。

友人の家に向かう途中、大きめの寺の階段のほとんどが、座り込んでいる人で埋め尽くされている光景をみた。階段なんて不安定な場所で揺れたらどうするんだろうと思ったあと、ああこういうのが神頼みなのか、と気づいた。寺の中に逃げ込め。

いつものクリーニング屋が開いていたので、昨日で汚れた服をもっていった。

福島原発で爆発音と煙。最悪の事態がきた?
爆破弁というものを使って、意図的に大量の水蒸気を出したものだという説明もある。ガスを抜く作業で、事態は良い方向へ? でも、水蒸気にも放射能は入っている。

復旧作業中に直下型地震が起きて、水蒸気爆発=融解した核燃料棒が冷却水の中に落ちて爆発した可能性もあるという。つまり、最悪の事態。

チェルノブイリhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85)のときは、半径30キロメートルを退避させた。今回は、10キロ圏内しか避難させていない。30キロ圏内より外の人も早く逃げたほうがいい。

総理官邸と調整の上、発表するため、原子力保安委員会が会見延期と。よくない延期理由。