22日目。DON’T TRUST OVER 72.7。

日本人の平均寿命は82.7歳。平均余命が残り10年を切った人間が唱える原発推進論放射能なんてたいしたことない論は傾聴に値しない。すなわち石原。



watabe kozo


今日発売のFRIDAY(フライデー)4/15号(http://friday.kodansha.ne.jp/pc/)は総力原発特集。非常に読み応えがあった。中電が問答無用で進めようとしている山口県の上関原発計画の理不尽さ、40年前に敦賀原発被爆した作業員の訴訟が上告で棄却されるまでの苦難、原爆投下直後のヒロシマ被爆者の診察にあたった現役医師の語る内部被爆症例の具体例、フクシマの原発城下町で「TCIA(東電CIAの略)」と呼ばれる原発反対派を監視する組織が存在したこと、etc。
特に、現民主サイコー顧問で放射能の猛威にさらされまくっている福島県からの選出、自民時代は電源立地等推進副本部長を務め、1984年の日本原子力産業会議新年会で「原発つくればつくるほど国民健康増進長生き厚生行政成功」の失言をもらした渡部恒三を直撃して、「どんだけ頭を下げても償えないなぁ」「素直にお詫びするしかねぇ」「(福島原発を)コンクリートと土で埋めちゃえと思っている」「余生は被災者と農家をお救いすることに力を注ぐよ」との言質を取った記事は良かった。
渡部は今、78歳。日本人の平均寿命の82.7歳までは残り4.7歳しかないが、残された時間をつかって地元の復興に本当に血道を上げてくれるなら、それが最後の罪滅ぼしだろう。
一方、同じ78歳の石原は、都政4期目に打って出る際のスローガン代わりに原発推進を明言している。残りの余命で、日本をさらに混乱させるつもりだ。渡部に習って目を覚ませ。
記事の最後に、取材時、渡部の机の上に、表紙に「石棺プラン シナリオ1」とある国土交通省の書類があったとある。チェルノブイリで行われた石棺作戦をフクシマで敢行するには、炉の冷却に見通しをつけるという途方もない困難な作業が待ち構えているが、渡部には何とかその石棺作戦を余命の最後の大仕事にしてほしい。