27日目。好転の兆し、皆無。

世田谷区長選挙に挑む記者会見報告 - 保坂展人のどこどこ日記
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/971231376b9e117642584067fd7e67b7

昨年秋から何度か世田谷区長選挙に立つように求められてきました。当初、衆議院議員3期11年の場で培った経験を国政の場に戻ることで生かしたいという理由で、区長候補と目されるのは光栄としながらも固辞してきました。
3月11日午後、激しい揺れが東京を襲いました。大地震による大津波が言語を絶する被害を生みました。私は、東北・宮城県の生まれです。地震の晩、帰宅困難者となって都心の出版社にいた私は、「福島原発の異変」のニュースに背筋が凍りました。
それ以来、地震原発事故の緊張と恐怖が東京を包みました。停電が始まり、交通機関が乱れ、すべてが停滞する中で、この災難に立ち向かっていたのは被災地の自治体であり、また被災を免れた自治体でした。
私は、地震の直後から田中良杉並区長と意見交換をして、杉並区が原発事故の後で「避難地域」と「屋内退避」地域とされた福島県南相馬市に緊急援助物資を送り、また「陸の孤島化」を危惧する桜井勝延南相馬市長の訴えを受けてバスを送り避難者を群馬県の宿泊施設に移送するプロジェクトのお手伝いをしました。そして、私自身も南相馬市に出向き、極限状態の中で市民の生命を預かり奮闘する桜井市長とも話してきました。
素早く行動し、迷うことなく人々の生命を守る役割をするのは自治体だという姿をしっかりと瞼に刻みました。3月31日に、「もうぎりぎりだけれど」と世田谷区内の住民グループに出馬要請を受けた時に、たいへんな責任の重圧感とともに、今だからこそ私の力で役割を果たすことが出来るかと自問自答を続けました。
3月11日の地震原発災害は、私たちの未来に大きな不安と影を落としています。そして、私たち自身の生き方や社会の慣習を大きく変えるように求めていると思います。政治の役割は、暗黒の中に灯を掲げ、困難な壁の向こう側に夢をつくりだすことです。
それが25年間、子どもと教育問題をテーマに地域活動をしてきた世田谷で出来るのであれば、思い切った舵取りをしていきたい。国政が危機の前に停滞し、すぐに回答が生み出せない状況が続いていく中で、「新しい社会のあり方」を世田谷から提示していきたいと思うようになり、要請を受けることにしました。


昨日の日記(http://d.hatena.ne.jp/bullet/20110405)で触れていた、保坂さんの世田谷区長選出馬の動き。今日、正式に表明が。やはり、田中良杉並区長の南相馬市支援が出馬の動機に大きく関わっていた。「素早く行動し、迷うことなく人々の生命を守る役割をするのは自治体」。これは一面で正しく、一面でそうではない、と自分は思う。地震津波の被害に関して言えば、まさしく警察や消防、自衛隊とともに自治体が大きな役割を果たしている。警察や消防、自衛隊が救出や物資の支援でリードし、避難者の受け入れ、生活基盤の提供は自治体が。そういう役割分担がなされる。けれど、目下最大の問題である原発3器からの放射能漏出は、政治家であれば国政に携わる人間でなければ根本的な対策は打ちだせない。
一方で、国政選挙は再来年の夏の参院選挙まで行われない。衆院解散総選挙という可能性はあるが、漏出を止める見通しが全くたたず、時限式の大連立案まで取りざたされる現状では、少なくとも向こう1年はありえない。
「今だからこそ私の力で役割を果たすことが出来るか」ということを、直近のチャンスの中で考えていった場合、世田谷区長選出馬は、アリなのだと思う。国政復帰にこだわるより、今という事態においては、具体的にコトを動かせる立場に戻ることが先決だと言われて、それを強く否定はできない。
もちろん、当選するかどうかは、厳しい部分を残す。すでに出馬表明済みの候補者は4人がいる。


’11統一選:世田谷区長選 慶野氏が出馬表明 /東京 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20110401ddlk13010332000c.html

同区長選にはこれまでに1級建築士の黒木実氏(63)▽都議の花輪智史氏(44)▽同区議長の川上和彦氏(52)らがいずれも無所属での立候補を予定している。

おそらく現区議長が一番、優勢に票を集めるだろう。これに衆議院時代の実績などを打ち出すことで、どこまで食い込めるか。
仮に当選したとして、其の場合は表現規制問題に関わる時間は削られるだろう。そうなると規制慎重派・反対派は貴重な力を削がれる。


でも、それでも、3.11以前の枠組みでは考えられなかったことが、これからは区長の立場からできるようになる、こともあるかもしれない。



福島原発事故・長期化の深刻
http://tanakanews.com/110406fukushima.htm

あの田中のウーたんが、一ヶ所も飛躍したところがない文章を。頷くヶ所しかない、全くウーたんらしくない文章。




浜岡原発津波対策に厳しい指摘 県学術会議 | ニュース | @S[アットエス] | 静岡新聞SBS
http://www.at-s.com/news/detail/100017485.html

東京電力福島第1原発の事故を受けて、県は6日、原子力や防災などの専門家でつくる「県防災・原子力学術会議」の臨時会を開き、中部電力浜岡原発御前崎市佐倉)の津波対策について意見を交わした。委員からは中電が津波を防ぐ「堤防」と位置付けている砂丘について、想定の甘さを指摘する意見が相次いだ。終了後、川勝平太知事は巨大地震に伴う津波の高さなどを独自に計算する考えを明らかにした。

TSUNAMIもそうだが、浜岡の場合、でかい直下型が来る可能性が国内で一番高いはずなんだが、その点については何の意見交換もなかったのかね?



国内 / 企業ニュース / 【インタビュー】東電は甘くはなかった=経団連の米倉会長 / The Wall Street Journal, Japan Online Edition - WSJ.com

WSJ:当局への不信が国民にみられる。東電の責任問題、情報公開問題はどうか?

米倉氏:一生懸命やっている。考えられていないが、東電自体が被災者だ。従業員が津波に流され、機器も津波に流されているところがある。そういったなかで一生懸命努力をしている。政府としては、東電が最大限努力しやすいような環境を作るべきだと思っている。いろいろ見ていると、政府の内部で考え方が食い違ったりしており、非常に憂慮している。

WSJ:東電は甘かった?

米倉氏:甘かったということは絶対にない。要するにあれは国の安全基準というのがあって、それに基づき設計されているはずだ。恐らく、それよりも何十倍の安全ファクターを入れてやっている。東電は全然、甘くはない。

キーチにリアルで拉致されてほしい。



福島原発の汚染水除去に有効な吸着材を提供可能=米社〔BW〕
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011040400228

放射性廃棄物管理の米キュリオンは、同社の「イオン特殊媒体」(ISM)が福島原子力発電所の汚染水除去に有効で、100トン以上提供可能であると発表した。この無機基材は水溶液から放射性同位体を分離・除去するもので、米国スリーマイル島原発事故の汚染除去でも利用され効果をあげた。福島原発では原子炉冷却に海水を使ったため、従来のイオン交換樹脂を使えないが、ISMは塩の影響を受けにくい。同基材はガラス固化が可能であるため、廃棄物を減量して安定的に保存できる。

で、なんぼや? 1トンあたりどれだけの水から放射性同位体を分離・除去できるか。



福島第1原発:米軍の専門部隊150人始動  - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/science/news/20110407k0000m040107000c.html

だが今回のように放射性物質の拡散する現場に入るのは初めてとみられる。

自衛隊側も、中特防の前身である「第101化学防護隊」が地下鉄サリン事件の際出動しているが、原発事故対応は初体験。防衛省幹部は「日本での原発事故という緊急事態にこの部隊が来ること自体、日米が緊密に協力していることの象徴。政治的な意味が強い」と指摘する。

最初っから政治パフォーマンスで終わっちゃう予定なら困っちゃうんだけどな。