4月は、空いた時間の大半を、新居探しにあてた。
寝る・台所の前・冷蔵庫の扉の開閉・トイレの扉の開閉・風呂の扉の開閉――の5スペースを除き、床が見えなくなってしまったので。
6箇所以上の不動産屋を回り、40件以上の物件を見て回った。
結果、入居の申し込みを決めてメールを送った物件が、その3日前に先約が入るという憂き目にあい、かなり、がっくりきた(「がらくたストリート」の略ではなく)。
ちょっと欝が入るほどがっくりきた。
ほかにも良い物件はあるが、田舎になる。
23区に、こんな田舎があるなんて……という駅が案外、ゴロゴロしていることが分かったことは、一つの収穫かもしれない。
一駅を名指ししておくと、上井草。
新宿から鈍行で30分かからない距離に、駅前スーパーマーケットの一つも存在しない土地があった(駅から数分にハナマサはあるが、あれはスーパーではない、と考えている)。
数年前までは生協の店舗があったらしいが、駅から離れた駐車場を備えた新店舗に移ったと、不動産屋のおねーさんから聞かされた。駅の乗降客より車客のほうが単価が高いか。
おねーさんや、他の不動産屋の営業によると、不況のため、家賃相場は下がっているらしい。
数日前、1万円下げた物件も紹介された。物件案内の裏に鉛筆で、過去の家賃交渉の経緯がメモ書きされていたので、営業トークではなくおそらく本当。
賃貸物件紹介サイトで表示されている値段に対して、1,000円〜2,000円くらいであれば、こちらから言う前に引いてくれる感じ。
前の引越しの時もそうだったが、サイトで探すのは時間の無駄なので、住みたい街の駅前の不動産屋でバンバン物件を持ってこさせるのが一番早い。
自分の新居探しは一旦、振り出しに戻った。
住みたい街、外せない条件(角部屋、陽当たりなど)を検討しなおして、また再開する。