コミティア111 ―― 新規に購入した主なサークルから。

  • はしゃ 《はしゃぐ。
    • プリンタ本「フリーペーパーまとめ集 4」
    • プリンタ本「フリーペーパーまとめ集 3」
      • コンビニのネットプリントを通じ、毎月1度発行しているというフリーペーパーのまとめ本。温かみのある手描きイラストは、細かいところまで描きこんでるものがあれば、遊び心を感じるコミック調のものまで。イラストの周りは、その時々のテーマ(小学校、給食、お茶、台所、バー、御節、ドライフルーツなど色々)に関する手書きのエッセイが彩る。特に24号のトルコ旅行編のペーパーは、イラスト・エッセイの配置センスやデザインが絶妙で、じっくり読んでもぼんやり眺めてもいつまでも飽きさせない。(P&R投稿)
  • 木持隆司 《木持アート出版》
    • プリンタ本「太陽の騎士」
      • 22ページの、腹のほうを見せて主人公に飛び掛る二匹のワニがすごいいい。地面をすばやく這い寄るんじゃなく、ボディプレス式に一番の弱点の腹からアタックするワニ。さいこう。
    • プリンタ本「タイムパトロールユカちゃん」
    • プリンタ本「海のプリンセス エミちゃん」
  • Mulele Jarvis 《mulele redux
    • オフセット「マインドゲーター」
  • 森つぶみ 《森つぶみ
    • オフセット「うたたね鉄道」
    • オフセット「Mountain book」
    • プリンタ本「うたたね博物館」
  • 中野将樹 《団体本部
    • プリンタ本「アサラトと言う民族楽器で初めて女子の友達ができる友達いない男子転校生の本」
    • プリンタ本「アラサトと言う民族楽器がきっかけで部活はじめる本」
  • 山里 《れっせぱっせ
    • プリンタ本「SHOUT! _Ex03.」
    • オフセット「SHOUT! 03」
    • オフセット「SHOUT! 02」
    • オフセット「SHOUT! 01」
      • 初出は2011〜2014年に「手書きブログ」での発表。“福音”と呼ばれる奇跡の力をもつ少女「ラザミ」と、教会のある派閥から少女を守ろうとする男「バルタス」の物語。3冊で500ページ近くになる一方、まだ序盤という感じ。明るいラザミと、敵側だけど巨乳のシスターには幸せになって欲しいです。(P&R投稿)
  • はかいしんやまぐち 《となりのヨメ♡
    • オフセット「君に生えてくるハズがないのに」
      • 「欲しいなぁ…ちんこ…」。親友の女子のことを犯したいほど好きな女子。「あげるよ」「オレのちんこ」。そこに現れた町の外科医院の跡継ぎ息子。麻酔薬で眠らされ、気がつくと女子の股間に手術で移植された息子の息子が――。欲しかったちんこを手に入れても、彼女を犯せるわけがない。そのことを突きつけられ、自分のことをどうしようもなく「気持ち悪い奴」と蔑む女子に、移植したちんこを自ら含んで、自分も同じくらい「気持ち悪い奴」だと告げる息子が、不思議に男らしく見える。二人の間に芽生えた愛情とも友情ともつかないものを表す言葉を思いつかないが、互いがほっとできる場所を手に入れたことは確かに伝わってくる。(P&R投稿)
    • コピー誌「LINE」
  • ちょまう 《ちょびんこ
    • オフセット「ろりじゃー!!」
    • コピー・合同誌「デビルコデビル」(《となりのヨメ♡》との合同誌)
    • コピー・合同誌「しぇあ」(《となりのヨメ♡》との合同誌)
  • ゴローマルエミ(五郎丸えみ) 《江古田color
    • オフセット「夕凪ミュージック」
      • 江古田銀座近くの新居に引っ越してきて早々、ゴミの分別から何から口煩い大家のお婆さんが登場。30歳・独り身にまで突っ込まれ、帰り際の後姿に中指を突きたてる。そんなお婆さんに、商店街でぬか漬けのバラ売りを交渉中、助け舟を出されて――。引っ越してきた娘の歯に衣着せぬ言動が、2年前に旦那を亡くして頑なさを強めていたお婆さんの心の壁を、少し崩したように見えるラストにほっこりする。(P&R投稿)
  • しょうじひでまさ 《appleorchard
    • オフセット「鈴懸の下」
    • プリンタ本「senkouhanabi」
  • 樵野コリィ 《鋼鉄皇帝
    • プリンタ本「諂曲論争」
  • ぶるかにろ博士/リクウシ/東/ 《ぶるかにろ博士と東と培養研究所
    • オフセット・合同誌「初期形 Vol.02」
      • 今までにない「ケモノ・人外」同人をテーマに、4人の作家による4作品を収録。リクウシの「月見石」は、十数トンはあろうかという巨大生物の重量感、スケール感の描き方が見事。不思議な目玉が自宅を飲み込み猫のような生物に巨大化する過程や、背景の縮尺との対比によって、ずっしりした読み応えを与える。夜のダム湖でこれまた巨大なウミウシ的生物と遭遇し、相手を上回る巨大化・変異の末、雨雲をまとい悠然と飛び去っていく姿も壮観。東(あずま)の「むこうがわ」は、絵の奥行きと構図の巧みに唸らせられる。冷戦時代のベルリンのように川で分断され、モロッコメディナのような角型の家屋が並び立つ街。ある荷物を任され、東から西へ川を渡ろうとする山羊族の少年少女が、不安定な屋根の上や川に渡した細いロープを山羊の足で事も無げに歩を進める。通常なら歩いてなどいけない場所や、今にも落ちておかしくないロープの上での、銃を構えた東西の兵士との緊張感のあるやり取りを、絶妙なパースで切り取り構成している。(P&R投稿)
    • オフセット「グレイブロビング」(ぶるかにろ博士)
    • ポストカード×2
  • 泥沼 《いいヘルメット
    • オフセット・合同誌「1+1+1=2」
      • 合同サークル《プップギと同じ》として発刊した、作家3人によるBL合同誌。3人がそれぞれキャラクターを考え、そのうち2キャラをカップリングしたBLを、残り1キャラの作者が描いている。泥沼の描く「momoironoyume」。生活力のないヒモ同然の「藍川」が、ある事情で家を空け、同棲する見習いヤクザの「五月」は、孤独に弱くなっていた自分に気づく。同じ見習いが身代わりでオツトメに出たことを聞いても、藍川のことで頭がいっぱいな五月が、唐突に戻ってきた藍川の胸の中で、口に出さずに文句を垂れつづけるシーンが、すこぶる染みた。(P&R投稿)
    • オフセット「どろぬま 02 やさしいかかと」
  • pokepen 《camelnote
    • オフセット「Camalenote」
    • コピー誌「MontamontA」
  • 林麦 《Scurve
    • オフセット「デンセツノ魔キュウ」
      • 1年の時に肩を壊し、野球部をサボりがちな「キクチカ」。パッとしない毎日のある日、気持ちよさそうにホウキで空を飛ぶ、魔女でクラスメイトの「クララ」に、自分も空を飛んでみたいと頼み込み――。スケベな自分を隠さない「キクチカ」と、そのことに突っ込みつつも割と真剣に頼みに付き合う「クララ」の関係が、とぼけたやり取りとテンション抑え気味の筆致で小気味よい。一方で、空を飛ぶシーンや“魔キュウ”を放つシーンは、爽快感のある大ゴマや大胆な構図でドラマチックに描かれ、これぞ青春!という感じに盛り上げる。手を繋いで何となくいい感じに帰った翌日、「惜しいけど笑っちゃったからなー」と町を去っていく「クララ」も、作品のカラーにマッチしたほどよい甘酸っぱさでいい。(P&R投稿)
    • オフセット「うさぎつきのボレロ
  • 《灯》
    • プリンタ本「実と肛門」
      • タイトルでおおよその想像が……と思った人は正解。出オチ? その通り。けれどその量と切れはコー○ックもしくはザ・○ードを飲んだ翌日の朝に負けず劣らず。ほぼ全てのコマが「実(み)」に塗れた全50ページ。「肛門さま」と「スカさん」「トロさん」が悪の「お代ベン」に正義の仕置き!(P&R投稿)
    • プリンタ本「ザ・キラーショベル」
  • のばら 《鬱鬱
    • オフセット「百々先生冥途ノ夢 四の巻」
    • オフセット「百々先生冥途ノ夢 三の巻」
    • オフセット「百々先生冥途ノ夢 二の巻」
    • オフセット「百々先生冥途ノ夢 一の巻」
      • 人の一生を伝記として引きずり出すことができる「紙魚図天骨」。普通は見えない彼女と伝記を見ることができる「百々万世」は、天骨の秘密を知るため、やはり伝記のナゾを探る「ザラメ」と接触するが――。一生、表に出てくるはずのなかったその人の内側を、伝記の形で知ることができる誘惑に、後ろめたさを感じながらも徐々に深入りしていく百々が、それを可能にしてくれる天骨の孤独には気づかない朴念仁でやきもき。4巻目で一気にストーリーが動き出し、名前の分からない人の伝記は引き出せないという伏線を回収。次の5巻が最終巻ということで楽しみ。(P&R投稿)