4日目。三原〜因島〜生口島〜大三島〜伯方島〜大島〜松山〜四国カルスト〜宇和島。305.4km。



本日の目的地は宇和島
そのためには、8:00のフェリーを絶対逃せないと、宿の朝飯はあきらめ、7:00に出発。



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10メートル先が見えないくらいの朝もやの中、宿のフロントの人に教えてもらった発着場まで最短ルートをつっばしった結果、7:30に到着。これなら朝飯、高速でかきこめたな……。
渡し賃は、大人620円、125cc以下260円。生活料金。



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昨日のルートを逆戻り。
昨日はずっと絨毯でごろ寝してもったいないことをしたため、今日は海風を楽しむ。(例に寄ってフェリー航路は走行距離に含まず)



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昨日は寝てたので気づかなかったが、途中で小さな島に立ち寄っていた。
土砂を積んだトラックやごみ収集車が桟橋を降りていく。
橋のない離島に生活の便を伝えようとすれば、そりゃフェリーを使うことになる。そうなんだけど、こういった車両がフェリーにのるという発想がなかったので、新鮮な光景だった。



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因島に到着、即、隣の生口島につながる生口橋へ。
今日は300kmオーバーの路程がほぼ確定しているので、早めに距離を稼ぐ。



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また、曲がりくねった狭い山道をのぼっていき、自転車・バイク用の入り口に。
もう見慣れた賽銭箱に50円玉を。



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短い橋だっため、ここは難なくクリア。



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が、次の大三島に渡るための多々良大橋は、高所恐怖症にとってのレベルが一見してぐんと上がる。



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覚悟を決めて、専用レーンに突入。



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長いし高い。
不幸中の幸いで、昨日に続き、風がほとんどなかったからよかったものの……。



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大三島の真ん中あたりにある「大山祇神社」。
白砂の境内に落ちる木陰が涼しい。



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ツーリングするようになって、むくむくと首をもたげてきた、巨木マニア心をくすぐるクスの木。
巨のつく石とか谷とか滝を聞くと、なにはともあれ訪れておきたくなる。
人工物にはない魅力。



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神社の正面にあった、なんの変哲も無い店。
なんだけど、行きも帰りも、店の前までやってきては閉まってる扉の前でウロウロして戻っていく人たちが絶えなかった。
地元では有名な店なのかな?



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知らなかったが、戦国時代の鎧やら防具やらを大量に保管している(それも国宝級がゴロゴロ)ので有名な神社らしく、その中でも兜が知られているというつながりで、ヘルメット用お守りというレアな一品が頒布されていたため、こりゃいいやーと。
内装を剥がして、後頭部のあたりに貼り付けておく。



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橋渡りを再開。
大三島橋は、生口橋と同じくらいの難易度。どうということなくクリアする。
来年3月まで自転車は無料。ただ、しまなみ街道の全部の橋を有料で渡っても、500円以内で済みます。



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そんな無料PRが効果をあげてるのかどうか、伯方島の道の駅は自転車だらけ。まー、確かにぴったりの日和だしね。



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名産の塩を使った冷凍大福。
ほかに適当なものが見当たらずに手を出し、これが予想外のヒット。
バッグに入れて、数時間ほど後、溶けかかった半ナマっぽい状態のを口にしたところ……まぁ美味いこと。
わずかな塩味の効かせ方がグッド。



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伯方島を出て、大島につづく大島大橋を大島側から。
高さはそこそこで幅広の橋。これくらいならまだまだ、爽快さのほうが勝る。多少強がっていけば……。




……が、ラストに控えていた来島大橋がまさにラスボス級。
撮影の余裕なんて全くなし。全長4km以上、海面からの高さ計り知れず(自分試算)。
しかも、自転車・バイク・人の共用レーンが狭いうえ、柵のスキマが結構ある。
とにかく無心で渡る。




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早回しで松山市内。
お盆にbar図書室で、客でいた愛媛出身の人に「クルミーユ」というのが美味いとの情報を仕入れてた、「一六本舗」という菓子屋の本店で土産を買い込む。
一番押しはタルトらしく、街中のいたるところに看板が。
あと、なんとかいう菓子屋(名前忘れた……)も結構な数のチェーン店をみかけ、一六とキングオブ愛媛スイーツの座を争っていた。



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道後温泉はまた今度にして、33号線を南東に進む。
美川の道の駅で一休み。



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さらに早回しで、四国カルスト。初日に秋吉台を見送ったのは、ここを路程に入れてたことも理由。
33号線を440号線に接続し、1車線のうねうね山道を交互に1速⇔2速と切り替えながら登ってきた先にあったのは、岩と草と牛と雲。




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広々としているとはいえ、ライダーにとっては、愛車をレンズに収めるのにちょうどいい構図は限られており、(ここいいじゃん……)というスペースはほとんど順番待ち状態。
2人ばかりに撮影を頼まれたりした。



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登ったからには、下らないと。
谷間に向けて、また、うねうねと。



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対向車も後続車もほとんどなく、とんでもない田舎にきたと、寂寥におそわれながら、飛ばす。



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やっと197号線に出たのが16時頃。でもまだ宿をとった宇和島まで残り60km。
スロットルを握る右の指に痛みが出た残り20kmほどの地点、鬼が歓迎する道の駅で最後の休憩。
この日、宇和島にきていたという新日本の地方巡業を観戦してもいいかなという、朝の時点の目論見は、すでに頭からふっとんでいた。
ルートラボ計測の獲得標高は上り3,903m、下り4,090m。
四国最南端に向かう明日に備えて、バラで買った「クルミーユ」をパクついた後、風呂即ベッドに。