5日目。宇和島〜宿毛〜土佐清水〜足摺岬〜四万十川。287.0km。



今日はしっかり朝飯をとって、7:30頃、出発。
海沿いの56号線を南下。
白装束のお遍路さんを見かける頻度が高まる。



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今日最初の休憩は宿毛(すくも)の道の駅。
なぜか猫天国だった。



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まだ9時前。
開店していない店の前、木のベンチで爪を研ぐ子猫、をじっと見つめるぶち猫。



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猫天国なうえ、店の前には子供用の遊具が乱雑にちらばる。
昨日、お祭りを開いた後だからとかでもなさそう。
ここまでフリーダムな道の駅は初めて。
「毛が宿る宿毛」というよく分からないキャッチコピーもフリーダム。



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変な道の駅に来た記念に、開いてた露天でサンゴのキーホルダーを。



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321号線に接続し、軽快に飛ばしていると、ようやく太平洋が目の前に。
ここからは通称“サニーロード”。外海に面して風が強いせいか、ロードに入ってからはお遍路さんの姿を一切見かけず。



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今回のツーリングで初めての雨(にわか)を木陰でやりすごし、ふと見ると野良。
足を踏み出すと、さっと道の奥へ。さびしい……。



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すぐに雨はあがり、南国らしい陽気が戻ってくる。



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次第にリアス式的な凸凹の海岸線に変化し、アップダウンも激しく。
松が生い茂っているため、ほとんど海が臨めない中、わずかなスキマから覗く。



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バスなんて通れるのか?という細い曲がりくねった道の先、唐突に開けた高台にバス停。
景観は文句なし。でも客は。



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亜熱帯っぽさをかもすヤシ類に囲まれた神社。
東南アジアのどこかの土地にも、大戦期に作られた神社がこんな感じに存在してそう。



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今日前半の目的地、足摺岬に到着。
山側には38番目の札所。他の寺から結構離れているので、しっかりスケジュール立てて周る必要がありそう。



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海側へと、生い茂った木々のトンネルを抜けていく。
去年の夏に走った北海道が、どの岬も草だけだったのに比べると、気候の差を如実に感じる。



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ここが四国最南端。
まあ、5分もいれば十分なんだけど、巨とか最ってワードがつくと(やっぱ、いっとかないと)と思わずにいられない。小市民。



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岬に向かう道の途中で発見した、地獄の穴。
白い平石の真ん中にぽちっと開いた黒い円が、ということらしい。小銭落としてもチャリっとしないので、そんな深いのか?と覗き込んでみると、穴から10センチほどのところにたまっていた。えっと、塞がってますか?



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足摺を後に北上。さっきのにわか雨はたまたまではなく、本降りの尖兵だったっぽい。でも、まだなんとか踏みとどまる空。



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今日後半の目玉。
四万十屋という、観光客ご用達っぽい店で上流に向かう道を詳しく案内してもらう。
ツーリングをしてていつも有り難く思うのは、1日に2、3度は店員の人や道端を歩いている人に道を聞くはめに陥るのだけど、ほとんど99%の人は、出来る範囲で丁寧に教えようとしてくれること。ほんと不思議なことに、嫌な対応をされたことがない。



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で、橋の上からだと分かりづらいが、四万十といえばこれ、沈下橋
来ようと調べてみるまでは、沈下橋という通称の橋があるのかと思い込んでいた。
が、実際は、吊り橋とかアーチ橋みたいな橋の形状を指しているのであって、沈下橋型の橋が何十本もかかっている。



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分かりやすい角度から見ると一目瞭然。
橋によって桁の高さが結構ある。
欄干がないため(渡れるのか?)と不安になるが、幅はそこそこ、2mちょいあるので、バイクなら全く問題なく走行可能。



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頑張れば乗用車もいける。
自分はチャレンジする気が起きないけど。



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川を半分ほどのぼったところ、「しゃえんじり」という地元の農家の人が運営しているらしいレストランでバイキング。
テーブルの上の皿にごっちゃと積んである料理がどれも美味い。
左上の天ぷらは、見た通り冷えてしまっているのだけれど、それでも全然美味い。
貪り食っていると、店員のおばちゃんが、鮎っぽい魚の南蛮漬けっぽいのを別皿でおまけしてくれた。



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腹を膨らまして店を出た途端、雨雲が決壊。
3日以上のツーリングをすれば、ほぼ99%、雨に見舞われるというのが経験則になって久しい。
いそいそとレインスーツに袖を通す。
そこにためらいはないけれど、もうちょっと心置きなく四万十を楽しみたかったところ。



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いよいよ激しくなり、川べりから引き上げるように拡声器でつげるバンが走る。遠くからサイレンも。
そして、それを完全無視の釣り人。命かけてんなぁ。



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そもそも、増水を見越した造りになっているのが沈下橋
とはいえ、それでも壊れてしまうことは珍しくないようで、通行禁止の橋もちらほら。



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実際に壊れてしまっているものも。
壊れるときは、桁ではなく、橋の部分から逝くらしい。
最近の崩落には見えなかったので、予算の関係とかで放置されているのかも?



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宿に向かう途中、この日最後に見かけたのは、昭和10年に造られたという、現存最古の沈下橋文化財指定)。
是非、あと20年もって100周年を祝ってほしい。



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こーいう閑話休題的な光景に心が休まる。



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今日の宿の松葉川温泉。
夕飯に出た、青さのりの天ぷらが本当に美味かった。
昼の野菜料理もそうだったが、四万十の飯は何でもうまい、ともう言い切ってしまおう。
あと、川に迫り出した木造作りの湯船に、ぬめっとした湯が最高。
この宿は、生きてるうちに又、来たい。



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本日までのピックアップ物。
右上の「山芋餅」は岡山の新見で。もちっとふんわりっの混合が絶妙。
宿の近くの特産のジンジャーシロップは、何に入れても合った。オススメ。