コミティア117 ―― 新規に購入した主なサークルから。
- 福田やすひろ 《歌舞伎町プロダクション》
- オフセット「まどからマドカちゃん」
- 軒下で雨宿りしていた安アパートの1階の窓。それが突然開き、目の合った女性=マドカちゃん。一旦、閉められ、再び開くと「まどか寿司」が開店――。手すりにネタを並べて、やる気マンマン。終始テンション高く、「うまっ」と唸らせる腕前のマドカちゃんがカッコ可愛い。(P&R投稿)
- オフセット「まどからマドカちゃん」
- 谷津実 《歌舞伎町プロダクション》
- コピー誌「百獣のフレディ」
- さいとーすみか 《DA・GAAAN》
- オフセット「フロム:ガードマン」
- コピー誌「フロム:ガードマン おまけ本」
- te2./長谷川 《モナカ共和国》
- コピー・合同誌「寝てる場合じゃない」
- SABIO 《SABIO(SBO)》
- インシス 《OWNEN》
- オフセット「箱の中身はなんじゃろな?」
- オフセット「泡沫と白昼夢」
- さとうみずか 《ジグザグゼロ》
- オフセット「テルトルハート」
- オフセット「ちぐはぐ幽霊」
- 三五二 《3_5_2》
- コピー誌「terrible_triple」
- コピー誌「袖川と姫野」
- 《大往生テロル》
- コピー誌「大往生テロル 短編漫画集」
- 上司が言う「もう5年目でしょ?」「ちゃんと普通にやろうよ」。昇進、結婚、子どもと、普通のハードルはどんどん上昇。けれど、他人は出来てる。そのことに対するどうしようもない劣等感と怒りが、独特のデフォルメキャラで描かれ、読んでいて引き込まれる。週末、同年代の引きこもりの支援活動に精を出す主人公が、誰にも構われない自分の扱いに憤る下りに、共感したくないのに共感してしまい居心地の悪さを抱いた。(P&R投稿)
- 空想の中で、巨大なネットめがけ落下していく主人公が、背丈より大きな網の目をすり抜けていく、「セーフティーネット」の演出が上手い。
- コピー誌「大往生テロル 短編漫画集」
- 小雨大豆 《ななしのや》
- オフセット「生涯探訪恋一途」
- arce 《まるちぷるスケッチ》
- オフセット「サンカクをマルにする」
- 目覚めると見知らぬ工場の中。工場長補佐を名乗る「Q」に、コンベアで流れてくる三角形の輪っかを丸くするノルマを課された「U」。始めは「意味がまったく分からない」と反抗していたが、次第に慣れて補佐にも出来を褒められ、「生きがいみたいなもの」と答えるまでに。そんなある日、これまで作ってきた丸を三角に戻すように言われて――。生真面目な「U」の文句をすかしつつ、ある時はおだて、ノルマを増やして成果を出させる「Q」の口八丁が不気味なほどリアル。本人のやる気や熱意が会社とwinwinの関係で、一見、何の問題もなさそうに思えて、でもやっぱり不気味という……。読み終わって、なんだかしてやられた感のある作品。ぽわぽわした絵柄はストーリーとのギャップを掻き立て、全体の不穏さを高めてる。(P&R投稿を一部改稿)
- オフセット「サンカクをマルにする」
- 食べこぼし 《キューカンバー!》
- オフセット「平熱寓話」
- オフセット「星と見習い」
- 仕込む 《仕込みっくす》
- コピー誌「最近の夢」
- kazeto 《HOLLOWPLUS》
- オフセット「なつはなこれくしょんみに 〜夏の花ミニイラスト集〜」
- 大嶋宏和 《ORDINARY FUNERAL》
- オフセット「桂浜へ」
- 死ぬ気で目指したわけではなく、なので心底の挫折をしたわけでもない元マンガ家志望の主人公が、帰郷した高知の片隅で久々に集まったかつての仲間たちと一時のバカ騒ぎに興じる。退屈で締まりのない日々をうとましく思いながら、やっぱりそこでもがくわけでもなく、また似たような朝を迎える。読み手に共感を覚えさせずにおかない、その点で主題と真逆の非凡さを感じた。(P&R投稿を一部改稿)
- オフセット「SHITTY GIRL」
- オフセット「桂浜へ」
- 再田ニカ 《地獄で待つ》
- オフセット「ぱのにか学習帳」