コミティア117 ―― よく購入している主なサークルから。

  • 斎まや 《アイカラッカ
    • オフセット「まるで星のような」
      • 男でも女でもない人の姿をしたもの。誕生のいきさつから、自分の中には「ゴミ溜めの暗闇しかありません」という。そんな人ではないものが、仏頂面をコンプレックスとする主人公の中に見つけたものは――。“緑色の金魚が主人公の小学校時代の校歌を歌いだす”シーンの構成、タイミングがとても印象的。夢幻な感じに加えて、「暗い」「怖い」と言われつづけ諦めの袋小路に入りかけていた主人公の視野が、すっと開けていくような感覚も抱かせる。ラストの「ほっとけ」にも、仏頂面は相変わらずだけど、突き放した様子は感じず、さわやかな締め。(P&R投稿)
  • たかみ弌 《ein アイン
    • コピー誌「しょてま 8 下書き四頁 設定ラフ八頁」
    • プリンタ本「ボドゲカイの憂うつ」
  • みちお(鬼鈴) 《江月堂
    • オフセット「じょんのび」
  • はかいしんやまぐち 《となりのヨメ♡
    • オフセット「NINJUNK」
      • 勘違い忍者が経営する正統派バーガーショップが、人気急上昇中の正統派職人の勘違い寿司屋に魔の手を伸ばす! 忍者というより戦隊モノの怪人みたいな店長とか、主人公自慢の一品がタピオカココナッツ寿司とか、文字通りのJUNK要素満載。でも、ストーリーは王道少年マンガで燃えまくる。敵方の、晒しで巨乳を隠した女子忍者が、父親の店長に反旗を翻す場面とか特に。読み応え十分。(P&R投稿を一部改稿)
  • chiva 《wonder world wood
    • オフセット「美しい街 (5)」
    • ピンバッヂ×1
  • アユタミシン 《にしまつや
    • オフセット「鉄紺ギャラクティカ
      • 大勢の宇宙人が移住した地球。右目に極小サイズの宇宙人兼ボディガードが住む少女「室星紺」に、研究目的で接近する物理教師「鉄田」とのSFコメディ。ほとんどのコマで突っ込まれ、ボロボロの鉄田がちょっとウザく、とても笑える。あと、制服の上にジップパーカーってなんでこんなに可愛く見える?(P&R投稿)
  • 最上谷ホヌ 《ホニキ
    • コピー誌「はしりがきまんがのほん!」
    • コピー誌「らくがきまんがのほん! -過去編-」
  • 相沢 《TeamInazuma
    • プリンタ本「ランプの魔神やらしてもらってます。」
      • 人の願いを叶える……のではなく、人に願いを叶えてもらい、そこで生まれた優越感を糧にするランプの魔神。さらに疫病神を兼業。「へひっ」「ひへへへ」と卑屈キャラも板についてて、なんだか始末に終えない。リアルに居たらそっと目を伏せずにおれないが、これが非常にいい味出してる。イラついて魔神を殴打した主人公の密かな優越感を指摘し、妙なプレッシャーをかけるシーンも迫力あって○。(P&R投稿)
  • 朝比奈時雨 《やてい堂
    • コピー誌「ぐうたらおすみつき 暫定版」
  • Pink堂
    • オフセット「夏にまつわるエトセトラ」
  • しじましま(苦嶋) 《Dogdays
    • プリンタ本「山雄と野風」
  • くーこ 《くーこの本
    • オフセット「休みがとれたらバリに行こう」
      • 出不精の作者が海外大好き妹に連れられ、3泊4日バリ旅行した時のエッセイマンガ。ホテルは天国で海岸に心を洗われたけれど、現地の店員やガイドとはお金で何度も揉め、その度に高スペック妹が対応。妹の後ろでガクブルしつつホテルで落ち込む作者。ネガな出来事の顛末がいちいち面白い。帰国後、換金できなかった大量の外貨をめぐって大喧嘩するという後味の悪さが好き。(P&R投稿)
  • 尾崎智美 《ring
    • オフセット「家 さんぽ」
      • 懐古調なイラストと写真のミックスで描かれる、作者宅のインテリアの数々。読んでて「これ、自分も欲しい!」「でも、きっと持て余すだろうな…」という品を、理科実験用の器をテラリウムに使ったり、古い裁縫台をテレビ台にしたりと、しっかり生活の一部に組み込んでるのがステキ。(P&R投稿)
  • ケヅカリョウイチロー住処
    • オフセット・合同誌「SUMICA Vol.003」
  • 七霧京/辻 《ぽらんぽらん
    • オフセット・合同誌「花と先生 -桜の樹の下で-/教師の沙汰」
  • ほとりK 《アトリエ夏休み
    • コピー誌「アトリエ夏休み」
      • 中3の夏休み。志望校のため塾に通うも成績はあがらず、やる気も出ない少年。いつもの神社の境内で一人、グチをこぼしていると、神社の祭神だという少女が現れ――。常に疲れ気味の顔をした少年と、反対に涼しげで遠くを見据えた表情の少女の対比が、ストーリーに奥行きを与えている。浮遊感を覚えさせる、そんなひと夏の不思議な体験が、ラストページで(うわっ!恥ずかしっ!)と読んでるほうも赤面するようなオチに回収され、二度おいしい。(P&R投稿を一部改稿)
  • めそめそ 《メソリウム
    • オフセット「Scrap Book」
      • 1〜2ページ漫画のまとめ本。主に中2的男女の甘酸っぱい系。男子1号にフられた女子が勢いで告白してきた男子2号に「1週間後ここで同じセリフを」と頼む「軽くない」が面白かった。あと、「恩返し」で、時々お茶しに来てくれる恩返し鶴の澄まし顔がいつまでも眺めてたい可愛さ。(P&R投稿)
  • 瀬川藤子 《たけのこ
    • コピー誌「父、帰る。」
    • オフセット「SELF PORTRAIT」
    • オフセット「放課後のメンクイちゃん」
  • 蛆虫カイコ 《禽獣虫魚
    • オフセット「適者生存」
  • SUZ 《クロ僕屋
    • オフセット「魔都継橋 2 たしかに咲いていた」
      • ポケモンGOでお馴染みのAR技術が、あらゆる日常に浸透した2067年が舞台の短編集。楽譜を読むARアプリが、金網に食い込んだ空き缶の列や空を飛ぶ鳥の群れ、糸を引く納豆の束を楽譜と解釈するエピソードが面白い。他の話も秘密道具的なアイデアがとりどりで飽きさせない。(P&R投稿)
    • オフセット「高田馬場のミカドちゃん わたあめファイター編」
    • コピー誌「ペーパー本 6」
  • ミヤハラミヤコ 《aib
    • コピー誌「ぶどうの家」
  • クワばぁ 《喜怒快楽。
    • オフセット「ひふみでっ! 〜オニ!アクマ!てめぇの乳首は何色だ!〜
  • くろ谷はるむ 《くろ谷はるむ
    • コピー誌「くろ谷はるむのたのしい魔所めぐりin京都洛東」
      • 作者初チャレンジというエッセイ漫画。魔を求めて珍皇寺、三年坂、鳥辺野を回る。でも、明らかに魔よりも洗濯物とかバイクとか托鉢の僧侶とか、日常のほうに関心が向いてる(笑)。珍皇寺の有名な綱の背後に妙な等身大のロボットを想像したり、空想の方向もやっぱり魔と離れてて、京都を身近に感じられるエッセイ漫画として面白く読めた。(P&R投稿)
    • コピー誌「闇鍋風4コマ漫画集」
    • コピー誌「渡り神祭」
  • 板倉梓WATTS TOWER
    • オフセット「爆弾処理をする男の話と、相棒の少女ロボットの昔話」
  • ホシノテラダ 《オカておち》、ジョニィ 《オカておち》、やまなか 《オカておち》、okajina 《オカておち
    • オフセット・合同誌「跡形」
      • ホシノテラダ「缶蹴り」、ジョニィ「消えてなくなるまで」、やまなか「泊り屋」、okajina「泡沫」を収録。それぞれのネームは別の参加作家が担当。
      • 前は《かたておち》というサークル名だった。
  • 三島芳治 《つゆくさ
    • プリンタ本「魔法コント」
  • たいぼく 《おおきめログハウスく
    • オフセット「たいぼくログノート林」
      • サークル3冊目の落書き集。落書きと銘打っており、実際にもラフイラスト(主に女子)を集めた中身ではあるけれど、収録された百点を超えるラフの一つ一つが、ちょっとした短編あるいは壮大な長編のワンシーンかのように思わせる奥行きをもっている。落書きに収まらない落書き集。(P&R投稿)
    • オフセット・合同誌「MORGENROT PLUS」
      • zinbeiと以前出した合同誌に作品を追加した増補版。zinbeiの「柞の朱(ははそのあか)」「柞の朱の後」、たいぼくの「その空は遠い」「ゆめゆめうつつのみ」を収録。
  • zinbei 《nezhula
    • オフセット・合同誌「TYPHOON -PILOT-」
  • M.WOLVERINEグループダンジョン
    • オフセット「Coming Out」
    • オフセット「COUNTER OFFENSIVE」
    • オフセット「Wolvelamd Forever ARTWORKS OF BATTLE VEHICLE -Tale.05-」
  • 加藤旅人 《クロッカ!
    • オフセット「星霜筆の旅人 ep.2 -喫炎者はかく刻りき-」
      • 記憶の魔道器を手に旅する少女「レイチェル」が主人公のイラストストーリー第2弾。今回は、音声の代わりに、目に見える炎語をあやつる“喫炎者”の少女の願いに応える話。第1弾を上回る鮮やかさ、緻密さ、生活観にあふれる異世界が描かれる。第3弾が待ち遠しい。(P&R投稿)
  • のばら 《鬱鬱
    • オフセット「奇怪百景 #10」
  • 《さ〜くる・UTUMNO》
    • オフセット「The Egg Hatcher」
  • 高津マコト 《カスピトラ
    • オフセット「短編集 おひっこし」
      • こんな先輩女子とお近づきになりたかったあ!という願いを二次元化。引越しの手伝いに呼んだ部屋に裸の自画像を無造作に並べてたり、昔忘れてきたトランクスを勝手に履いてるとか、気があるとしか思えない……けど、実際その気はない天真爛漫キャラに何故か男は惹かれてしまうのです。(P&R投稿)
  • 吉田鉄風人界の歩法
    • オフセット「仇野山を厄払いに夜行くの件」
      • ヤク(厄)と呼ばれる危険な生物を狩る「センセイ」。その彼女を教師に育ち、恋心交じりに助手にしてくれと頼む「ムジ」。ヤクからムジを助けた時のケガで義足になったセンセイを、より一層守りたいと想うようになったムジの告白の下りが、なかなかの年上殺しっぷりで読んでて悶えた。外敵であるヤクの造形が、どっちかというとカワイイよりで、それがセンセイの足をしゃぶるようにダメにする回想シーンにも悶えるものがあった。(P&R投稿)
      • あと、細かい点だけれど、ライフルがリボルバー式。リボルバーのライフルなんてあるの?と思って調べてみると、猟銃にはそのタイプがあるようで、だとするとこの作品にはマッチしていることになる。
  • 青梅松竹 《ばんぶーぱいん
    • オフセット「star crossing girls」
      • 過去に出した表題作3話分その他を収録。表題作は科学の道を志す少女と、魔女の素質があると勧誘してくる魔女の話。魔女に「モテるから」と押し切られ、魔女っ子コスプレをさせられる少女の慌てふためき様がグッド。ファンならずともメガネは体の一部派という人にも読んでほしい。(P&R投稿)
  • 朝日悠 《あおきり
    • オフセット「おじさんとみーこ さよならの話」
  • 不貞寝 《あとづけ
    • コピー誌「おじさん」
      • 日朝的アニメ「魔法戦士プリティラ」みたいなキラキラした女性に憧れる「千波」。きっとなれると応援してくれる「おじさん」。しかし現実は厳しく、フリーター生活の20歳のある日、コンビニバイトをクビに。数年ぶりに会いたくなったおじさんの元へ向かうも、プリティラのことをすっかり忘れていた千波に対して、逆に同人誌を出すくらいのめり込んでいるおじさんの攻勢に引いて、帰りかけるが――。なぐさめてもらいたかったと胸の内を開く千波に、多少空気は読めないものの精一杯の元気付けをしようとするおじさんの一念発起が、訥々とした描写もあいまって静かに心に響く。二人を再び昔の距離に近づけたのが、北海道の道の駅50ヶ所プリティラスタンプラリーというかなり無茶な企画で、笑いどころではないのかもしれないけれど苦笑いしてしまった。(P&R投稿)
  • 遠野いぬのひ(あおすま) 《戌の日
    • オフセット「戌の日 Vol.2」
  • smison 《
    • オフセット「水遊び」
    • オフセット「浮人形」
  • 肋骨凹介 《肋屋
    • コピー誌「非凡の常」

時田 《0丁目

    • オフセット「地の光はすべて人」
      • マッドな発明家の「ハカセ」が、重力特異点を発生させたり、世界中の水道に異性物の細胞を混入させたり、にぎやかな毎日を繰り広げる。会話とコマのテンポがうまい。鮫を尋常じゃなく恐れるなどほんの少し闇を抱えた一般人の「君」や、子どもらしい素直さとある種の諦観が同居する「くおりあちゃん」といったサブキャラも光っている。また、過去作ではあまり読んだことのなかった、捻りの効いたテイストのギャグが盛りだくさんで、サークルの新しい面を見れた感触があってうれしい。(P&R投稿)
  • ルーン・キャンタ・マープル 《スタッフWHY
    • オフセット「地獄門」
  • やごさん 《前途洋洋だ会》
    • オフセット「このマンガガガガ Vol.4 2016SUMMER」(《漫画トロピーク》の委託)
  • リクウシ 《培養シャーレ
    • プリンタ本「えんしんぶんり 1 ラクガキまとめ本 2015〜2016」