コミティア115

ちばてつや講評中。

  • 寒いのは何とか我慢しても、本の大敵=雨は何とか回避してと祈った先週。昨日の午前中には雨マークが消失。結果、快晴で迎えた有明の朝。気分よく目覚め、電車を乗り継ぎ、東駐車場と展示会場の間に建設している「第7」「第8」ホールを横目に、待機列へ。第7、第8とも、骨組みが半分くらい組みあがっていた。第7が通常の1.5倍、第8が半分くらいの広さ。ガレリアっぽいので分けられているし、今のティアの規模だと、第7、8を使うことはなさそうかなぁ(よほど他のイベントとスケジュールがかち合わない限り)。
  • トラツグミ》で、来月出る、ハルタに載った自転車マンガやらバニーマンガやらをまとめた単行本のサンプル版。また連載予定もあるみたい。
  • 《ring》で再版分の「女児服飾考察雑記」をやっと手に入れた。
  • 《相模屋》で「みちのくにみちつくる」の下巻。双葉社から隔週ペースで2話分(108円)が配信されてた電子書籍版を買っていた。描下ろしに近い単行本を、小分けして半年前から電書で有料配信するのは中々、新しい試みだし、自分はのっかれた。
  • 会場で後ろ手にカート引いてる一般参加者なんなの(「お尻触りたがる人なんなの」口調で)。
  • 今回、ギャグサークルのイチ押しは《肋屋》。前から面白かったが、さらに切れ味が増してきた感じ。あと、前回からサークル参加を始めた《キセガワ上流》が伸びてきてる。
  • 《粉骨堂》で「calm」の番外編。主人公たちが女子高生時代の母に出会うの巻。一応、Pixiv版で完結したシリーズだけど、これから定期的に読めるとうれしい。
  • 昨日の奥瀬サキサイン会で差し入れた「グーテ・デ・ロワ」のホワイトチョコ掛けの自家用分を会場に持っていったらどこでも大人気だった。次回もこれでいいか。でも、5月だとチョコが溶けてべとべとになりそう。
  • 実写映画化の決まった《パコキリン》で、冬コミで買い逃していたパース本。“覚えておくと超便利”と紹介されてた「パースの格子柄」の引き方が確かにこりゃ便利。奥にいくほど幅が狭まってくる通路のタイル張りとかビルの窓枠とか、これで自然に描けちゃう。
  • お休みは《GOP》《すじ》《まんがの富士屋》《ばんぷーぱいん》《夜目新聞社》《フォーナインズ》《ボストーク通信社》など。
  • しばらくお休みするよ告知をしていた、1年ほど前に月刊のヤンマガに「チヅコとハナ」が掲載された《金はないが愛はある》が、週刊のほうのヤンマガで連載準備中と。去年は、《ねこまふ》のまつだこうたが唐突に連載を始めて驚いた。今は「喧嘩家業」が載ってる号しか買っていない。定期買いする理由が一つ増える。
  • 《にしんそば》は今後、WEB中心になる可能性が高いものの、もう描かなくなるとか完全撤退ではないようで一安心。
    • 本の後書きで毎回、これこれこういう指摘を受けたのでこういうふうに改善してみた、という経過説明があって。ああなるほどそうしてみたのかと読み替えし、実際にちょっとずつ読みやすさが高まっているのを実感できるのが、読み手として楽しかった。
  • 《まぬけ屋》の「先生はとてもちいさい」シリーズの完結5冊目。開始から10年経ってたと。
  • 《前途洋洋だ会》で2015年の創刊&休刊まとめ。昨年の新創刊で一番勢いがあると感じたのは「コミックit」。「ヒバナ」も、トウテムポールの将棋マンガとか武富智のフェンシングマンガとか好きなんだが(来年の大河に決まった上杉謙信の女性説マンガを東村アキコにやらせていたりとタイミングもいいし)、前身の「IKKI」を考えると、itのほうが意外性で勝るので。itは、注目されるだろうなと思ってたキモカワイイ「オゲハ」が売れてもいるらしい。
    • itの母体になった「シルフ」は、9年前の創刊されたばかりの初期、オトコも読めるマンガが結構載ってて、ざちお、今村陽子、斎まや、古名奏子のために買ってたけど、すぐに純粋に女性ターゲットな紙面に切り替わっていった。itはどうなるか。
  • 《スタッフWHY》で売り子をしている人は、本人ではなくて、作者の兄の方だと知った。
  • 購入総額は37,450円。大きな買い逃しはなし。
  • 良かった新規購入サークルは《シャザーン》《こんにちはーズ》《鰯旋風》《殺風》《要塞都市国家》《非常勤》《ほそスピン》《けだまの走狗》《Timewave Zero》《MANAT》《80(やそ)》《ARARAGI》《禽獣虫魚》《ビュー》《ALGL》《CAFE 47》《おもち》《TNC》《ホニキ》《ジャンクフード》《判田屋》《空色光冠》。
    • クロニクルの第2集に載ってた大分前の読切がすごかった《シャザーン》。やっぱりすごかった。
    • 《非常勤》の合同誌に描いてる、はらだとうま、という人が気になる。絵柄が、プロ作家の変名のように見える一方で、自分が既知の作家の絵柄がハイブリッドされてるよーに見えて、そう思うのかもしれない。
    • 《おだつぶ》はコミケで買ったことあったかもしれない。
    • 《殺風》は真田順子のサークル。どっかで読んだよなと思い、今、調べて「殺風ガール」の人だと。8、9年くらい前までティアによく出ていたみたい。久しぶりに参加したのかな?
  • ちばてつや御大の出張公開講評コーナー。質問タイムで、「(あしたのジョーみたいな)影のあるキャラクターにするとうじうじしてて暗いと不評で、明るいキャラクターのほうが人気」とマンガ家志望の20歳前後の人から聞かれ、影のあるキャラの周囲に色の違う明るいキャラを配置して、頑張れ!と応援されるうじうじキャラに、とのアドバイス(大意)。内容の王道さに感じ入ったのと同時に、素直にアドバイスを参考にしてみようと思わせるその語り口が印象深かった。
  • いつもよりたくさんのサークルでいつもより感想を伝えて、いつもより話が弾んだように感じた。それは昨日、15年ほど行き着けにしてる散髪屋で、セットの終わり際、親父さんに「ウチのが亡くなったって言ってたっけ?」と告げられ、ぽかんとしたことが大いに関係してる。つい3ヶ月前、いつもと変わらず微笑んでいた人がもういないという現実感の無さ。今度また、を言う前に、今この瞬間にしておけることを今しておく。そう思った日。
    • なので、前回さぼってしまったP&R、感想も、改めて力を入れたい所存です。