コミケ67 2日目

快晴。

 8:30起床。りんかい線で10:15着。10:50入場。
 

 はやっ! コミケっていつもこんなにはやく入場できたっけ? 夏は、同じ国際展示場駅を出た後、ぐるっと大回りして地面がむき出しの駐車場のほうを経由して南方向に並ばせられたのだけど、今日は階段のすぐ手前で待機。空気は冷たいのに日差しが熱いという、干物作りと冬コミには絶好の日和。

 みぞれで外出なんてできるかー、ということでダラダラと昨日1日かけてチェックを入れたサークルを回り終えたのが1:30。後はのんびりと、東4、5ホール辺りの創作マンガやイラスト、雑文系を回る。エロパロを回らないと決めると、こんなにも時間がとれる。でも外周のエロはざっと回ったところ、「ツンデレ」の呼び込みポスターでなんとなく並んだ列が幸運なことに、チェック漏れしていたRAITAのサークルで、売り切れ数部前の新刊を手に入れることができた。RAITAのもそうだったけど、放映が夏コミ前だった舞HIMEパロが、初お目見えであることと数もそれなりに出ていたので、目に付いた。今日の購入総額は27,100円。

 
 今日は、初めて購入したサークルの分で、気に入ったところをピックアップ。


 ・灯夜工房
 切り絵狂質の名前でもサンクリなどに出ているようだ。デザインナイフで切り抜いた絵が、とても細かく、ほれぼれする。白抜きとベタだけエロ可愛い元絵を、省略してもおかしくないようなかすれ線まで忠実に切り出している。
 切り抜く前の絵を百数十部ほどコピー誌で出していたようだが、すでに売り切れ。切り絵は参考品で出してあるとのこと。話しを聞くと、切り抜いたのを売ってたらそりゃいくらなんでも採算が合わないと、しごく当たり前のことを確認してしまった。こちらがしつこくしすぎたのか、退散際に、バラで横に置いてあった絵を一枚いただいてしまった。


 ・NHK狂育「カレイドキャリア 役人の すごい 質問主意書
 キャリア官僚のエリート度に関する質問主意書を元ネタに、「オタク度」に関する質問主意書への返答文書作成にそらががんばる。経産省文科省に主意書づくりを押し付けようとするミア係長が、やる気なさげでよろしい。
 作成を担当する省庁と管轄の都道府県の作業で済むことって少ないもんなのかね。省庁間の折衝が発生する場合は大変そうだ。こより綴じはおふざけ。


 ・ガリ(義)兄弟「綯交〜ないまぜ〜」
 道奥夜話(トーリス・ガリ作)という16ページの短編の読後感が、とてもさわやか。野良猫たちを従えた少女と出会った男が、夜の街の案内を受け、猫たちが告げる夜明けを見る。「にゃあ!」の吹き出しが朝の空いっぱいに広がる最後の大ゴマが気持ちいい。意識してやってるんだろう、冒頭、中盤のベタで埋められた凝った構図と割と細かいコマ割から、終盤のざっくりしたコマ割と夜明けのシロへの突き抜けが、効果をあげてる。16ページで書ける分のテーマを選びとって、きちんとまとめあげてるのも、余分なものがなくて、気持ちよさを高めている。