コミックビーム 2月号

 巻頭カラーで「機動旅団八福神」。面白い。かつ、過去6回分の連載と比べて一番素直に読めた。一見、セリフ回しがいったりきたりだったり、コマの繋ぎがとんでるところもあるけど、おじいちゃん子とおじいちゃんの別れの話という本筋があるから。おじいちゃんの遺志を継ぐという、分かりやすいキャラクターが投入されてきた。

 「銭」。喫茶店の経営が主題なのかと思っていたら、廃業の仕方だったようだ。

 「エマ」。母親にばれたのに続いて、弟にエレノアとの結婚の本気を疑われるウィリアム。弟はウィリアムの味方、敵、どちらにつくのか。次々号あたりが破談の修羅場になりそう。

 「砂ぼうず」。やっぱり、コミックス最初から読み直さないと、話がよくわからんな。

 「放浪息子」。泣きながら訴える修一がかわいいのぅ。
 まったく関係ないが、この前、電車のなかで後ろから掠ったかな?ぐらいの勢いでこっちの足を蹴ってきた5歳くらいの女の子が、両親に怒られて、その場で泣きながら「ごめんなさい」と謝ってきたのを思い出した。子供が暴れるのは当たり前だからそれは別に構わないが、それが迷惑をかけることだと、諭してあげられる親や環境は、子供には絶対に必要だと思った。でも、謝られた自分は、ちょっと頭を下げて「いいよー」くらいしか言ってあげられなかった。しっかり正面から「大丈夫だよ、えらいね」くらい、言ってあげたほうが、迷惑をかけた人からOKをもらえたんだと、理解させてあげられたのに。

 「いばらの王」。なんかマトリックス1作目みたいになってきたな。

 「幽玄漫玉日記」。これは鬱症状がまた悪化してきてるのか。謝るか八つ当たりしてるかの身の回りネタ。面白いが心配だ。
 などと思っていたら、ビームメールマガジン第19号のO村編集長コメントによると、桜“アミーゴ”玉吉氏が急性腹膜炎で入院して今月中には退院できるが、来月号は休載とのこと。どうなるアミーゴ。

 「金平deR」。こっちの鬱は明るいなぁ。

 「無頼侍」。前回と同じく、山場は殺られる側の走馬灯でキメ。初期の「無限の住人」(4巻あたりまでか?)で殺陣シーンの終わりにやってた、装飾で囲った「どどん!」の決めポーズを思い出す。「おれはキャプテン」「デスノート」のような読み合いを仕掛けようとする側を、まったく内面のかかれない賞金首が一方的に切っていく。自己完結時代劇。なんか新しいのかも。

 「ラララ劇場」。終わってしまった。盆堀さんにもう一度会いたい。

 「月の光」。美佐の出番、一コマだけ……。話的にも特にヤマがなかった。

 「ハードコアパパ」。なんだか普通の最終回。親の、大人の身勝手さに、そんなあっさりアンサーを与えて欲しくなかった。