JANISでBOaT

 神保町のJANISの最大の魅力は、膨大な在庫によって国内海外のインディーズや、メジャーだが通常のレンタルショップには十中八九入荷しないタイトルが、ほぼ見つかってしまうところである。
 なので、いきなり思い立って「あのCDいますぐ聴きてぇ!」などという時に、非常に重宝するわけで。
 今日は、ここ3年ほどで、年に2回ほど沸き上がってきていた、ある疑問をいよいよ解消すべく、BOaTを借りる。

 引きこもり作家・滝本竜彦(今はカノジョもできたらしく、大槻ケンヂ的引きこもり脱却を目指しているのかもしれないが)の処女作「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」が、青春アドベンチャーでラジオドラマになったとき、そのエンディングテーマになった曲がBOaTだったのだが、どこかネットで見かけたその採用の理由が、滝本が愛聴していたBOaTのある曲の歌詞を空耳アワーして「ネガティ〜」のタイトルを付けたから、それで、ラジオドラマのディレクターだかプロデューサーだかが、じゃあその曲をということで、エンディングテーマに採用した、というものだった。
 その曲がまた、なんというか、個人的に哀愁をさそう、耳について心地よい良い曲だったので、ずっとまた聴きたくて、それと歌詞のどの部分を空耳アワーしたのかを確かめたかったので。
 
 曲がわからないので、とりあえず、棚にあった3枚のCDをすべて借りてきたところ、あった。
 アルバム「フルーツ☆リー 」に入ってる「夕日」だった。
 で、改めて聴くと、やっぱり良い曲。「ネガティブ」の物語中の季節である秋〜冬にも丁度あった歌詞。男性と女性の混声ボーカルが、心地いい。
 ほかに借りてきた「LISTENING SUICIDAL」「RORO」も、無国籍な音(なんだその比喩は……)の感じで、今週はこの3枚で乗り切れそう。



 しかし、目当てだった「夕日」は、なんど聞いても、どの部分も、「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」とは空耳できないのだったよ。


フルーツ☆リー

フルーツ☆リー



LISTENING SUICIDAL

LISTENING SUICIDAL




 追記:今、思い出したが、「フルーツ☆リー」に入ってる「THANK YOU & GOOD-BYE」という曲は、ラジオドラマ最終回のエンディング曲だった。