ヤングガンガン 10号

 な、ん、で、今、頃。


 GWをはさんだため先週の月曜(つまり発売日の4日前)に購入したのが間違い。GW中に感想をあげようと思っていたら、遊びほうけて頭もほうけてしまい、するとGWも終わる頃になると1週間近くも前に買った雑誌の感想などそうそう書く気にならない。まずった。



 ある程度知名度のあるゲスト作家の読み切りがない号は創刊以来、今回が初めて。連載作品も短期集中予告がされてるもの以外はすべて「ニコイチ」を除いて掲載。
 だから、この10号に全体として盛り上がってる印象が持てれば、それなりに起動にのってきたと言えるのかな、と前号での予告を見ながら考えていたわけなんだけれど。


 悪くはない。創刊号から11号分で、自社発掘作家中心あるいは国内で描くのが初めての作家で、粒ぞろいの面白さを揃えられてきている、と思う。


 ただ、まだ言っても創刊したばかり、11号分。その号で柱の一つになる作品を、ゲスト作家に頼ってきたことによる、それがない号の空疎な感じはあったりする。ゲスト状況を前号から並べると、

9号 久米田康治大島永遠(〜11号)
8号 大和田秀樹(〜9号)
7号 三家本礼
6号 特に無し
5号 楠桂(〜8号)
4号 オオシマヒロユキ×猪原大介(〜5号)、はっとりみつる(〜6号)、LINDA(〜5号)
3号 山田秋太郎
創刊3号 赤美潤一郎不定期連載<笑>)、瀬奈陽太郎(〜4号)
創刊2号 スクエニマンガ大賞受賞作
創刊号 月野定規(〜創刊3号)



 初期のエロマンガ家登用は個人的には好きな路線だったけれど、多数の読者をつかむ意味で効果をあげてたかは怪しい(笑)が、他の作家はそれなりの知名度もあり、特に非ガンガン読者のマンガ読みを引っ張ってくることを意識していたはず。

 一方で、ゲスト作家がないとどうにも、締まりがないというか、お得感が薄れるというか(その代わりのグラビアとも言えるかもしれないが)。特に9号の久米田効果が大きかったことが、今回10号の印象を心持ち軽くしているかもしれない。

 「黒神」「バンブーブレイド」「ユーベルブラッド」「マンホール」がストーリーマンガ連載陣では柱になりつつある、と言えなくもないが、まだ安定感にかける。


 そのへんの編集部の誤算というか目算を誤った一因は明らかで、「ロト紋」の不発だろう。はっきり言ってマンガとして面白くない。今後の持ち直しもあまり期待できそうにない。(つけ加えれば、「ロト紋」との2本柱にしようという打ち出しが窺えた韓製FF11マンガは、マンガとしての体をなしてなかったので誤算にも数えられない)。

 「ロト紋」の人気で引っ張っていっている間に、他のマンガにファンがついてくれることを、編集部としては期待していたんじゃないかな。


 ゲスト作家としては一番のビッグネームだった久米田の読み切りから前後して始まったグラビア企画は、もともとやる予定だったのか、それとも後付け・持ち込みなのかは分からないけれど、マンガで雑誌の勢いをつけていくことはまだちょいと難しい判断したのかもしれない。
 別に、グラビアは悪くは無い。女子の質とカメラマンの腕ははもかく、グラビア企画を始めることそのものは悪く無い。悪くは無いが……。次号の小倉 優子はマンガグラビアとしては安パイなので、固定層の購読が見込める正しい選択とは思うが、マンガとはやはり直接関係ないしな。

 そういえば、まだ打ち切られたマンガは、FF11以外ない。そろそろ新しい血が、ストーリーマンガで欲しいところか。ゲスト作家が今号で一端途切れたのは、その前準備とすると期待したいところ。




 閑話休題




 巻頭グラビアは、愛 衣(あい)という女子。なんか顔がホームベースのカタチしてる、という印象以外、どう持とうか。あるいは、先週末にブックオフの文庫100円コーナーで買った「町でいちばんの美女」(C・ブコウスキー)のなかで、男2人とデトロイトファックに興じる女性役が似合いそうなというか。
 巻末グラビアの女子=星野 真希は、顔が福笑い。

 結論⇒ヤンガンに乳はいらない、のではないか。別にゆうこりんのファンでもないが。

 「黒神」。校長、いや好調ですね。みかみお姉さんの脱がされっぷりもいいですね。ブラがまったくおばさんブラで萎えますが。男主人公がピアスしてるのに初めて気付きました。次号でみかみお姉さんのラバーがヤバいことになりそうです。

 巻頭カラーで連載再開「マンホール」。見開きでキメた、フラッシュに浮かび上がる女刑事の背後に立つ男、のシーンが不気味でうまい。しかし、なんだかホントにあのマンホールの一角のなかだけでストーリーが収束してきそうな気がして、それではちょいと肩透かしなので、地に足が着いた展開が売りのマンガとはいえ、どこまで風呂敷を広げられるかを、一般の大風呂敷マンガとは逆なことを、期待してしまします。

 巻中カラー「犬神ゲル」。ゲル君たち以外に初めてでてきた主人公側の人間として、刑事ズの方々。ゲル君に比べれば、行動基準がまともな人ばかりで、これまでの連載分で一番飲み込みやすい話でした。

 同じく巻中カラー「バンブーブレイド」。入学まもないはずなのに、カラーの色が秋っぽいですよ? 失敗? 前半のお弁当シーンは和気藹々で全員が揃った部員たちの関係をわかりやすく示されたところもよし。

 「すもももももも」。次号の新章開始の前に、インターミッションな話。最後は、プレートごと蒸し焼きにするとかしたほうがよかった。オチが弱い。

 「MISS ウィザード(仮)」。このはのメイド姿がそそりますね。いまいちのれなかった作品なんだけど、今号からヤンガンのちょいエロ役は任せた。

 佐藤まさき読み切り「ボーイズ・アンド・ガールズ」。本気で戦うブサオとブスコ、そんな2人が好き。特に、海中でポニーテールをたゆたせ腕組みしてカムイ風にブサオを静かに待つポーズのブスコ、のコマはしびれた。

 「化野之民」。この人は、連載のペース配分とコマ割の能力に欠けるのではないか。次号掲載は14号。

 「戦線スパイクヒズ」。セックスシーンのモノローグが、いかにも原田宗典的で。時代設定が90年代前半ということを思い出しながら読んでも、恥ずかしい。

 「荒川アンダーザブリッジ」。連載当初のキレまくってたギャグが普通のレベルに落ちてきたのに、恋の鞘当話の核であるニノの可愛さとか電波っぷりがまだいまいち。ちょいとニノがひょうひょうとしすぎで、影が薄いかな。