「だって好きだもの」(ベンジャミン)TENMACOMICS
描線だけですでにエロいという作家は、過分にして見ない。なんというか、そこにいるだけで暑苦しいとか、存在そのものが犯罪とか、生まれてすいません(?)とか、根がネガティブなのでそういう類似の例えしかとっさに出てこないが、それくらい線に引力がある。
裸もいいのだけれど、着衣SEXが何よりエロい。セーラー服や下着のシワが、性器のヒダと同等以上のエロチックをかもしている。
だから、黒髪や黒のスカートや黒の靴下だとそのヒダが描かれないので、ちょっともったいない、と初単行本の「すとれい・しーぷ (デルタコミックス)」までは思ってたんだけれど、今回の「だって〜」収録の「そーじ当番」のおさげ少女のほつれ髪とか、「いつかの約束」のセーラーの冬服のシワとか、あーもうたまらんよ。力つけてるなぁ。スクール水着も、黒ベタじゃなくてトーンでしっかりヒダ表現。満足。
でもって、いくらしわくちゃにされても形態記憶シャツのようにきちんと姿勢を正せる、そんな品の良さも残しているシワ、だ。
ただ、「いっぱいホシイの」という話のCGカラー個所は、正直あんまり塗りが上手くない。今のところ、モノクロでこそ描線のエロは生えるにとどまってる。
参考:ズンドコ酒場(作者HP)

- 作者: ベンジャミン
- 出版社/メーカー: 茜新社
- 発売日: 2005/07/25
- メディア: コミック
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