霞ヶ関「合同庁舎3号館 B1F食堂」


 SSセット(670円)+ほうれん草のおひたし(60円)。セットは、味噌カツ、ご飯、キャベツ、ワカメの惣菜、豚汁。
 カツが筋のところでちゃんと切れておらず、箸で分離しようとするとコロモまで外れる。味噌が甘い。噛み応えがある肉。ご飯は普通だが量がちょいと少ない。食堂の照明は明るく北側の駐車場に開いた窓もそれなりに開放感があったが、値段分の味はもってなかった。



 それでも、都庁の何階かにあった食堂よりはマシだが。あたかも蟹工船野麦峠女工さんたちのような(想像)、相席上等な詰め詰めのテーブルで安いのだけが取り得の少ないメニューからその日の糧をむさぼる職員たち、といった図だった。それにまた、床付近のその狭っくるしさに比べて、なんだか高すぎる印象の天井が、壁の存在感を際立たせて四方からの圧迫感を高める。都庁を一歩出れば、飯屋なんてごろごろしてる西新宿の街が広がっているのに。
いつかあそこで、市井に下られたサーヤの姿が見られたりするのだろうか。