コミックLO 7月号

「コインランドリー」(裏次郎

 久しぶりに良い短編を読んだと思えた作品。20Pの中に話の流れをうまいことコンパクトにまとめた。女の子と男の間に何の属性関係(兄妹とか教師生徒とか)も設定がなく、初めて顔を合わせた同士なのにいつのまにか女の子がエロエロになって、それに対して男がちょっと本気でヤバそうな顔をして締め。エロマンガによくある都合主義ではあるんだけど、不自然ではない。あー、なんかありそうなシチュエーションかも、と腐りきった自分の脳に思わせてしまう。
 LOではこの作品が3本目か4本目の掲載で、なんとなく気になる作家ではあった。この作品で株急上昇。


 序盤の流れを並べると、

  • ランドセルを背負った女の子が帰り道の途中我慢できなくなってしまいお漏らし

  • 近くのコインランドリーでスポーツブラ一枚になって洗濯

  • 入り口のガラスにルーズリーフの切れ端で「じゅんび中」の張り紙

  • を、しようとしたところに洗濯しにきた若者と遭遇

 ここまで20P中4Pを使ってコンパクトに流れをまとめている。


 で、7P目。動転した女の子が洗濯槽の中から濡れたままのパンツを取り出して思わず履いてしまうところから、コインランドリーの湿った室内に淫靡な雰囲気が漂い始める。
 二人の関係が出会ったばかりだから当然、兄妹のように強固ではなく、なんとなく場の雰囲気で触り合いが始まる。張り紙はしてあるが、いつ誰かが入ってこないとも限らない。
 たとえば兄妹モノでは、ヤリ始めればもう二人の間に物理的だったり精神的な横槍は入りようがなくそのまま突っ走るだけ。この作品でもヤッてる間はそれに集中する二人をきちんと描いているのだけれど、なんだかコマの外、ページの外に緊張の背徳を感じる。
 挿入後の描写が3Pで尺が足りてないと言えば足りてないと言えなくもない。が、そこに至るまで上気した女の子の表情とネチネチした悪戯な会話で十分満ち足りた。


巻末カラー「ボクんちメイド喫茶」(朝木貴行

 とうとうLOでも巨乳モノが。おそらく初めてだろ? 同じ茜新社で出してるRINも、巻末の数作品は割りと乳大きめな作品で締めてきてるが、どうだろ、LOをロリの極北と見なして楽しみにしている人はちょっと反発するのか。
 作品としては、先っぽからぴゅーぴゅー噴き出させる水風船おっぱいを堪能でき、“使える”レベルなのだけど。


「ふたりはともだち 後編」(嶺本八美

 金属バットで兄貴を血塗れにしといて、そんなラブラブなオチはねぇ。ちゃんと落として。


巻頭カラー「妹スク水る(はーと)」(大山田満月

 あー、なんか冷静に描いてるなぁ。舐めまくって、最後に手コキさえて精液のあふれ出したイチモツを幼女のアソコに擦りつけて終了(挿入なし)。セミリアルタッチでぷっくりした肉体の幼女がまた、これまた。今月号は、巻頭と巻末、狙ってちょっと路線を変えてきたのかしら。


LO (エルオー) 2006年 07月号 [雑誌]

LO (エルオー) 2006年 07月号 [雑誌]