「このマンガを読め! 2007」 フリースタイル

  • 752円+税、A5版、144P
  • 2005年11月〜2006年10月の発行タイトルが対象、選者51人・1〜5位まで持ち点15点を割り振り(上限7点)
  • ある程度の作品数を雑誌連載・掲載時から押さえている人向け、定期購読誌が週刊3〜4冊・月刊5〜6冊以上
  • 表紙が楳図かずお、売る気があるのか疑う、表4で楳図作品集広告を小学館が出してるのでしょうがないかと大目に見るくらいの心の広さが求められる
  • 第9位までの11作品(同点9位が3作品)の紹介がカラーページなので読む気を取り戻せる
  • 選者が5作品を選んだ理由の説明がそこそこの量を割いていて腑に落ちやすい
  • 「大奥」が話題のよしながふみ×「バルバラ異界」SF大賞受賞の萩尾望都対談はタイムリーで読み応えがある、古泉智浩(表3にアックス広告)・山松ゆうきちのインタビューは悪くないが浮いてる
  • 年末回顧座談会2006 呉智英 ×いしかわじゅん×中野晴行×南信長

中野  「マガジン」だと、十代と、もうひとつは三十代の、「GTO」とかを読んで育った人の山。これをはずせないから、いまは少年誌の読者年齢を下げられなくなってしまってる。今年あたりの青年誌の読者の平均年齢も三十四歳になってきてるんですよ。自動的に去年よりひとつ増えた。

    • 尻尾のところに自分もいる団塊ジュニアより下の世代の読者の先細り。第3次ベビーブームが起きていない以上。未婚・晩婚・少子化で本来なら所帯や子供に回すカネ(のほんの一部)がマンガに回ってきていると考えればまだなんとかなっているのか。その他、足立区評・出版社の原稿データ化による作家作品の囲い込み戦略・関西を中心としたマンガ学科乱立で利権を狙うブローカー暗躍話などが面白


このマンガを読め! (2007)

このマンガを読め! (2007)