黒ドナルド。


 季刊「R・P・G」vol.2のゲームデザイナー対談:hugohall×酒井武之×小林正親の「ぼくらは、お話のなかに生きている」で、「魔城の迷宮」の復刊は「うちでは予定は無いですね」とSWORD社の酒井編集が明言してしまっていたので、amazonマケプレでお古を注文した。数千円台ばかりだろうと思ってこれまで調べてみたこともなかったが、予想に反して定価とほとんど変わらない値段の出品も複数あって、びっくり。迷わず注文。正誤表もちゃんとチェックして優雅に楽しもう。“バグ”にイラつかされて、不必要に作品の評価を下げてしまうことほどもったいないことはない。「スーパーブラックオニキス」は、何故かたまたまかけてみたくなって一度だけかけた自動電話応答サービス*1で、これまたまたまチェックシートの正誤情報を事前に知って、事なきを得たことがあった。確か、牢屋に囚われてるシモンを助け出す場面のチェックで間違ったチェックをさせる、完全に行き詰る致命的“バグ”があって。最後にもらったマントを生かせる「テンペスト2」はありえるのか。対談の中で、hugohallはSWORD社の上下二段組を生かした新作を開発中と。隣接するパラグラフがイヤでも目に入ってくる上下二段組みは自分的にもかなり忌避する形式なんだが、逆転の発想でどうなるか。二人組み冒険者の各々の1人称を上下で並行して書くとか、下半分に絵をつかったパズル要素を入れるとか。パラグラフを選択していくドキドキは、ネットサーフィンやそれこそはてなキーワードのランダムさ唐突さのほうがもう、よほど勝ってしまっていると思うので、一度のリンク=選択で二度おいしい三度おいしい要素をまぶす、というのは一つの考え方としてあると思うのだよなぁ。ところで、毎年恒例のTシャツもそろそろ発表があると思うのだけど、132Pのパラグラフ9の黒ドナルドを採用してもらえまいか。

*1:当時そういうものを創元社でやってて。80年代後半は民営化したばかりのNTTが電話で聞くラジオドラマとか結構その手のサービスを増やしていた。イワユルQ2の走り。