さよなら、高田馬場店。

2007.07.28 閉店のご挨拶


まんがの森本店は7/29(日)をもって閉店となります。


長い間ご愛顧ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

http://www.manganomori.net/store.asp?shopid=1

 いきなり。


 強い雨脚と稲光が鳴り響く中、投票と家賃の支払いを済ませ、何ヶ月ぶりかに訪れてみると、別に人手を入れて棚卸を始めているわけでもなく、壁の生原稿やポスターが剥がされつつあるわけでもなく、一見、普段どおりに営業。ただ、いつもなら同人やエロマンガの単行本が並べられていたコーナーに、おしぐち店長が編集する「月刊まんがの森」のバックナンバーがずらり。記念にということで、無料でもらえる最終号の106号=伊藤悠インタビュー号と、インタビューイーの作品を買うともらえるバックナンバーを「砂の下の夢 ①②」を買って77号=TONOの号を。TONOはチキタとカルバニアをそれぞれ1、2巻、読んでみたくらいなので、もっと読み込んでからインタビューも読もうと思ったのだけど、大学を卒業して仕事を始めて結婚、というスケジュールの1ヶ月手前で「お嫁入りに失敗した」という話につい引き込まれて通し読み。おしぐち編集のインタビューは語り口が、あまり雑誌的ではないというか新聞的な固さがあってもうちょっと気軽に読みたいなぁ、といつも思いながら読んでいたけれど、TONOの回は作家自身のざっくばらんさがうまく働いて、いいインタビューになってる。


 確か、2000年の後半頃(それとも2001年に入ってすぐだったか?)に白夜書房が今の自社ビルに移ってくるとき、この本店が1階に新しく入って。早稲田通りからちょっと横道に入らなければならなく、立地だけ見ればなんでこんなところにこんなしっかりしたマンガ専門店が、というアンバランスさはあった。家賃のことは考えずに済んだのだろうし、「まんがの森」というブランドに本店が必要だという方針でずっとやってきたのだろうし。うーん、いきなりの撤退は、これまでの撤退(吉祥寺店とか新宿店とか渋谷店とか)の延長線上からはちょっと外れる、「月刊まんがの森」の休刊と絡むことなのかしら。早稲田の学生とか近場の専門学校の生徒とか、あんまり利用してなかったのか。撤退後のスペースにコンビニでも入れて家賃収入をとったほうが、本を売って儲けるよりなんぼかいけそうな気がするのはそうなんだけどさ。


 本といっしょに、ビッグボックスの裏通りにあるエロ専門の「コアブックス」のチラシを渡されたので、高田馬場はこれからそちらを利用してね、ということか。まぁ、たまには行ってるんだけど。今日、阿ロ伝を買ったら、紐の跡がついたブツを後ろに回してわざわざ本を選び直してくれたし、店員の教育も良くできてるんだけど。エロマンガ以外、ほぼ置いてないし。