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  • ナショナルジオグラフィック 3月号
    • 巻頭特集は、ロシア・ノボシビルスク郊外の農場で1960年から行われている動物の「家畜化」実験のレポート。特に人懐っこいギンギツネと、特に攻撃的なギンギツネを選んで、それぞれ別々のグループで数十年かかって交配をつづけ、グループの比較対象とDNA調査によって、「家畜化遺伝子」の存在、仕組みを突き止める試みがなされている。人に飼われるイヌと人に懐かないオオカミは種が違うけれど、同一の種族の中で懐く/懐かないの変化が顕著に別れるなら、遺伝子の微妙な違いがより出やすくなるだろう。
    • 取材者に対する研究者の説明振りからは、人懐っこいギンギツネと攻撃的なギンギツネの両方に平等な観察の視線を注いでいる様子がうかがえる。研究者にとっては、友好性・攻撃性が普通のギンギツネは中途半端で実験対象として適していないから、予算の兼ね合いの結果、毛皮用などに“調整”される。最終的な狙いの一つは、「家畜化遺伝子」と人間が“社会”を作る行動の間に遺伝子レベルで何らかの関係性があるかの証明。人でも、誰彼構わず信用してしまうという「ウィリアムズ症候群」という遺伝病があるそうで、そういった遺伝病の原因の解明につながるのかもしれない。けれど、それ以外の人格矯正にもつながりそうで、気にもなる。
        • 非コミュ人間は子孫を残しにくいとすれば、淘汰の結果、コミュ力の高い人間が多くなりそうなものだけど、おそらくそうなりそうにないのは、後天的な生活環境・教育のほうがよほど影響として大きいということなんだろうね。
  • RUNZAN MAGAZINE「ビキマガデコポン Vol.01」
    • わんぱくが“雑誌座長”という肩書きではじめた、新サークルの初回配本。