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福島第一原発 ―真相と展望 (集英社新書)

福島第一原発 ―真相と展望 (集英社新書)

    • 3号機の爆発によって、上空に長くのびる“きのこ雲”的な爆煙が生じたのは、使用済み核燃料プールで不慮の臨界=デトネーション(爆轟)=音速を超える衝撃波が生じたと考えるのがもっとも自然、という。では、なぜ東電は、水素爆発=デフラグレーション(爆燃)=音速未満の衝撃波であってほしいのか。水素爆発であれば、爆発のエネルギーで直接に飛び散る放射能は、それでも半径20、30キロで済む。が、水素爆発よりもエネルギーが格段に大きい臨界による爆発では、さらに広い範囲で放射能が拡散される(されてしまった)。原発事故が起きること、そして臨界爆発が起きることを想定せざるをえなくなれば、現状の原子炉設計や防災計画とそれに要するコスト(たとえば半径10キロの土地を緩衝地帯として予め取得しておくなど)を全面的に見直さざるをえなくなる。だから、臨界爆発は生じていない、ということでなければならない。津波が最大の要因で、同時に地震による配管の破損が起きていた可能性を絶対に受け入れないのと同じ構図。
    • しかも、まだ爆発していない4号機の燃料プールが残っている。もともと軋みが激しいプールが、地震等によい崩壊すれば、また臨界=デトネーションが起き、再度、放射能がまき散らかされる。プールから燃料棒を取り出す作業をはじめられるようになるのは、少なくとも数十年単位の先。プールから数十トンの重さの燃料棒を取り出すためのクレーンを設置する必要もあるが、そのようなクレーンが実際に設置可能なのかも分からない。数十年間、一触即発の4号機プールの現状を維持できると思えるか。実際、思えない。
  • コミックRIN 3月号
    • 来月号で休刊。
  • 美少女革命・極 Vol.19
    • この号で休刊。というかリニューアル。次は4/21発売の「美少女革命 極Road」として、作家で4人プラス、ページ数で52Pプラス、値段で80円プラスになるとのこと。誰、連れてきてくれるかしら。
  • 今村陽子「ヒーローの秘密」1巻