コミティア105

「迷キン」の小鬼(撮影:コミケ3日目)。

  • 10:30着。ビッグサイトの▽屋根を臨む広場、大ビジョンの手前に待機列。東の半分を使ったポケモンイベント目当ての親子連れがウロウロする日なので、予期せぬ混乱を避けるため?かしら。待機列の約3/2に、ガンガン日差しが照りつける。運よく残り3/1の日陰にまぎれることができた。11:15頃入場。
  • 塩飴をもらったサークルで「今日は必要なかったかもですねぇ」「そうですねぇ」などと。1週間前のとろけたコミケ3日間が遠い日のよう。汗染みがマダラになるのを通り越して、生地全部に汗が浸透し重く垂れ下がったあの日。それでも今日も十分、汗ばむ日和ではあったし、ありがたくナメナメする。
  • 《Dogdays》で5月に出した「石ころ戦記」の上巻の完全版。下巻分を足したものではなく、イチから全部描き直し。仏頂面だった主人公の一人が笑顔を絶やさないキャラに変わってたり、時代背景の説明が冒頭に入ったり。石つぶてのアクションも最初から出し惜しみがなく、うん、こちらのほうがいい。
  • 《夢と笑うな(ユメトワラウナ)》が1年ちょい振りの参加。「ケヤキ荘の人々」シリーズの新刊はなし。ぼちぼちギアを上げていってくれると。
  • オタクビーム》で夏コミと冬コミの新刊をGET。またすごい列ができてるんだろうなぁ……と、入場後10分くらいで向かったところ、5、6人いるだけで列形成はなし。ほしい人は1週間前にもう手に入れちゃった? コミケで大行列の出来る大手が、わずか1週間後にこうやって新刊を並べてくれるのは、同人ショップを使わない自分のような人間にはホントーにありがたい。
  • 1,000円札を出して「……お釣りが……」ということが4、5回あった。珍しい。最終的にどこでも「○百円ありますか?」→500円球のお釣り、という解決の仕方に。いつも財布の中の100円球は5枚くらいしか用意せずに入場していた。今度からもっと多めにすること。
  • お休みは《三転リーダ》《夜目新聞社》《+hana+》《ばんぶーぱいん》など。次の10月(or2月?)でお目にかかりたい。
  • 《Mogravity装置》が新刊で、ヒジョーに分かりやすいマンガ表現を意欲的に取り入れていて新鮮。引っ越していった友達からショックな手紙が届き机にゴン!と打ちつけた額から飛び出る☆とか、薄暗い教室で着信→発光するスマホの\|/集中線とか。お別れシーンで見送る少女2人の顔の表情や手の表情(胸元に組んだ手)なんかも、いい意味で分かりやすく。《つゆくさ》リスペクトを含んだ一冊らしく、その点、頷ける。プリンタのトラブルの関係で、いつもより大きめB5サイズのコピー誌だった点も、個人的に読みやすかった。
  • トラツグミ》で「腐り姫」のイラスト本。発売からもう10年以上。年をとったせいか、きりこのトゲトゲしさが何か頷けるようになったというか。芳野さんのHIT具合は変わらず。先月のメガストア(コミックじゃないほう)に収録されたDVD-ROM版で再PLAYもいいかも。初回CD-ROM版はあるけれど、BGM用のCD-ROMをドライブに入れとかないと音楽が鳴らないので、不便。
  • フラッパーの「閃光少女」が今月号で最終回を迎えた《そんなつもりじゃなかったんです》。コミケドラクエとかのパロしか買ったことがなかったので、創作を手に取るのは初めて。やはりつい最近のBLADEで最終回を迎えた「B.B.GIRLS」の《くみちょうBOX》。デビュー前から創作同人やっていたらしい。知らなかった。新刊はひと夏のBoyMeetsGirlストーリー。さわやか。
  • 《綿衣テクタイト》の新刊が良かった。憎しみで人は成長する。
  • 購入総額は3万950円。夏コミ直後にしては出した。
  • 新規に手に取ったところで良かったサークルは《CRASH》《藍色劇場》《まんぼう通信局》《OCOCO.》《スタジオUMS》《トサカウシ》《wonder world wood》《即席魔王》《ナンセンスマン》《そらみみにる》《とり組》《strawberry*kick》など。
    • 鮮烈な印象なのが《wonder world wood》の「TheGame」。インディアンを彷彿させる少女は強い男を狙い、吊るし、生肉を食べ、神格化されつつある。ある時、少女のもとにやってきたある男に矢を向け――。諸行無常を排した白土三平。《とり組》はfellows!で「ノラ猫の恋」を書いてた長野香子のサークル。アニメーターの人っぽい《strawberry*kick》のゲストに《計算塔》。またサークル参加もしてほしい。