1日目。博多〜下関〜山口〜津和野。215.8km。
7:30の羽田発にのり、福岡空港に9:20頃、到着。シルバーウィーク初日ということで、機内は満席。
一番心配していた天気は、薄曇りから悪化する様子はなく、走るには問題なし。
大型バスやトラック向けの駐車場でバイクを引き取り、傷や故障などないことを確認して、ちょうど10:00頃、出発。
本来は、地元のドゥカティ専門店が中継店舗になり、そこで引き取る予定だったけれど、前日の夕方、運送トラックの運ちゃんから「空港で別の引渡しの用事があるので、そこで引渡してもいいよ?」と携帯に電話。
地下鉄とJRを使って箱崎近くにあるドゥカ屋までいくより、出発時間を1時間ほど繰り上げることができそうだったので、渡りに船と承諾し、空港駐車場での受け渡しになった。
運び賃は約37,000円(税込み)。原付2種(メットと荷台の荷物はロハ)を東京から福岡まで雨風を防ぐコンテナ輸送でと考えれば、さほど高くはないんでなかろーか。
まあ、自分本体は自力で現地までいく必要があるので、2万幾らの飛行機代はかかるけどね……。
3号線を北東へ、宗像、小倉をノンストップで走りぬけ、関門海峡へ。
新幹線でしか渡ったことがなかった、初めてナマで見る海峡は、「案外狭いな」という印象。
ちょうど昼時だったので、関門橋のすぐ下にある「若松屋」という店で、名物というちゃんぽん(確か600円)。
なんてことない、ごくごくスタンダードなちゃんぽんなのだけど、麺の太さ、固さ、量がちょうど自分好み。つまり、うまい。
ただ、店の一番の人気はおでんらしく、ほかの客のほとんどがおでん定食を頼んでいた。おでんとごはん。うーん、また今度。
あと、店の外観が震度5くらいで崩れそうなボロだったため、(まさかここじゃないよね……)と一度通り過ぎてしまい、10kmほど往復した。
道路を挟んで店のすぐ向かいには、海峡を歩いて渡れる人用の地下トンネル。
あの狭さなら、1時間ちょっとで往復できそうと興味をそそられたが、店を通り過ぎた時間ロスもあるしと、関門トンネルへ。
125cc以下は20円。バイクで走るトンネルは、外気より4、5度低く、たいてい寒いものなのだけど、関門トンネルはなぜか暑かった。地下だから?
山口に入り、2号線を東へ。その後、9号線に。
ひさしぶりに秋吉台や萩をめぐるという手もあったが、宿の到着が夜に入るのは必死なので、初日は流す程度にしておこうと、素直に幹線道路をいく。
写真は県庁の近くの瑠璃光寺の五重塔。真下から見上げると、屋根の内側の木組みが昆虫の腹のように段々していてちょっときもい。
通常サイズの数十倍ある数珠。
滑車にかかっている部分は珠がないため、回すと、一番上の珠が落ちてきて「カシャっ」といい音をさせる。
なにはなくとも無事な旅になるようにと願わせてもらう(5月の東北ツーリングで風邪リタイアしそうになったため)。
長門峡(ちょうもんきょう)近くの道の駅。名物はりんご。とにかくりんご。りんご入りのクッキーバームみたいなのが美味しかった。
バームをレジで清算していると、道向かいの山口線を週末限定で往復しているSLの通過予定時間表が目に入り、1日2度の通過まで15分という絶好のタイミングだっため、長門峡駅手前の線路脇で待機。
いざきてみると、汽笛の音、でけえと。煤煙より水蒸気より、響き渡る汽笛に圧倒される。
待機中、鉄オタらしき望遠レンズ付きカメラの人がシビックで横付け。おそらく、先回りして撮りまくってきたんだろうなと想像し、客車の子供に手を振り替えしてから後ろを振り返ると、すでにシビックごと次のシャッターチャンスを求めて走り去っていた。
宿をとった津和野の到着が17:00前だったので、もう一巡りと、山腹の赤色が目に付いた稲荷神社に。太鼓谷稲成神社。なんだか映画のセットのように整然としていた境内。
稲荷神社というとだいたいは、ひっそり、こじんまりしたイメージがあるけれど、ここはかなり大型タイプ。
総本山の京都に比べるとだが、それでも結構なもの。
風情あるレトロな町並みは、遅い時間帯ということもあってか、人通りなく。
ところどころに、周囲にまったく溶け込んでいない普通の電気店なども。
津和野といえば源氏巻。が、店ありすぎ。
どこで買ったものか迷ったすえ、包装のデザインが気に入ったこちらの店で購入。
賞味期限は3週間ほど。土産にちょうどいい。
宿には18:00頃、到着。9月後半となると、さすがに日が落ちた後は肌寒い。
その後、この宿で、初日にして、このツーリングで一番の衝撃事件に遭遇するのだけれど、そのまま書くと関係者がPOLICE沙汰になったりならなかったりを危惧するので、またの機会に。