本郷「魚料理の好きな人の店 佐とう」
赤門から東へいくばくか、または「本郷三丁目」駅から西へ百数十歩、「鳩山ビル」地下に構えられた飲み屋兼飯所。鳩山とは、もちろん、元民主党のあの鳩山だ(まだいたっけ?)。2階が事務所である。
と、そんなこととは関係なく、ここは、魚料理がメインの店。焼き魚、煮付け、刺身、あとウニ、イクラなんかも。店主の名前が佐藤堅太郎だから、店名も佐とう。
昼の定食は、焼き魚定食(830円)と煮魚定食(800円)を、日替わりの魚で。あと、ウニ丼、イクラ丼も人気が高い様子(ときたま、丼は1,300円を1,000円のサービス価格あり)
今日は、「めだいの照り焼き」(830円)をご飯大盛り(+100円)で。
ご飯、白みその味噌汁、お新香、もやしを煮たもの(?)、めだいの皿には、卵焼きと大根おろしと昆布の細いやつ(→ゴマがかかった、ほら、なんていったっけな……)。
見た目質素な献立、種類も少ない。客にジャーからお代わりさせる「めし屋」にでもいけば、580円で同じような定食を出すだろう。では、250円の差は何か?
お新香にいたるまですべての料理が、他の定食屋に比べて2ランク上を行っていると、そう言おう。
メインである魚の締まった身が、格別なことは言うまでもないが、それ以外の惣菜類もすべて満足させてくれる定食屋は、そうない。先日初めて訪れた時は、サーモン焼きを頼んだが、塩辛くなく、油っぽくなく、材料を選んでるな、と感じられた。
これが、700円くらいで提供されれば、神保町の「キッチン南海」くらいの行列はできると思うが(どういう基準だ……)、それでも週に一度は通いたい店が、見つかった。
ちなみに、やはりあったというべきか、酒瓶の向こうに見つけた、ぽっぽ邦夫が残していった色紙の言葉は「友愛」だったとさ!