藤波、城、そして妹。

<<『妹祭り』〜お兄ちゃんホンハイエ LOFT/PLUS ONE>>
 ちょうど2年前、どしゃぶりの中向かった「眼鏡っ娘」イベントを長蛇の列に泣く泣く諦めたのと同じ轍を踏む不安を抱えながら、夕方6時5分過ぎに到着。でも、階段の下の扉の前にはまだ3人しかおらず少々拍子抜け。仕方ないので今日摂取したポララミン成分を消化すべく階段で立ち寝。入店した後も、正面スクリーンに映される「恋風」1話をBGVにしながら、爆睡。次にかかった「ダ・カーポ」が耳につき、2話に入ったところで、さすがに起きる。梅酒(550円)を頼んでちびちび待つ。
 19:40『妹祭り』開会。
 お笑いトークユニット「アニメ会」の二人、国井咲也氏と三平×2氏が総合司会で登場。初めて存在を知ったが、アニメおたく喪E、いや萌え話をメインにしたトークライブを、もう5年間もやってるベテランとのこと。「くりぃむレモンこそ宮崎(勤)アニメ」と、しょっぱなから煽っていく。開演前に少女(幼女?)2人が、何を間違ったか親同伴で迷い込んできたとのお知らせ。「2人が公安だったらよかったのに」ってなんだ。

 「 しろはた」の本田透氏(最萌え妹は茜)、電撃大王編集・「歯車党日記」の石黒直樹氏(同コミック版シスプリ亜里亜?)、WEBライター・「ペーパー・ムーン」のみやも氏(同衛→リピュア版凛々)、登場。
 本田氏はでかいグラサンをかけて「ファンディスクは、攻略しても茜がお兄ちゃんと呼んでくれない」と訴える。ちなみに、〝今日の〟国井氏は「マリ見て」二条乃梨子、三平氏は「ブリーチ」のゆず、が最萌えと告白。
 つづいて、制服コスプレ担当の女性陣2人が登場。ナカハラユキオさんが「WITH YOU」の乃絵美、アヤコさんが茜。参加予定だった「探偵ファイル」えりす氏は急病のため、欠席。チッ。司会の「お兄ちゃん」呼びかけ強制にも耐える2人。
 最初のコーナーは、司会の2人が取材したという、筋金入りシスプリオタクの自室スライドコーナー。時の涙、なるHNの人の部屋で、客席から「あれかー」との声。有名なのか。
 「あにぃの部屋だよ」と書かれたドアを開けると、そこは「シスプリ商店街」(国井氏)。天井から幾枚もポスターが吊り下げられたさまはまさに言いえて妙。ほかに「抱き枕は扶養家族」「衛だけでシスプリできる」(クレーンゲームで取った衛人形の数を見て)といった至言が、国井氏の口から飛び出す(というか全体通して名言が多かったんだが、それは後述)。ちなみに、HN時の涙氏の妹の自室のドアに張られた札は、「入ったら殺す」だったそう。
 本題、本田氏らがライティング・編集した「妹ゲーム大全」の話。これまで、初版1万4000〜1万5000部、プラス増刷5000部で、計約2万部売れたとのこと。去年本田氏が発売した「アニメ録画ムック」で「外堀を埋めて」(本田氏)営業を説き伏せたそう。あとトラブルで、表紙に載ってるキャラの一番前が、妹じゃないことに誰も気づかず(「初恋」とかいうゲームのヒロインだったらしい)、慌てて表紙を刷り始めた輪転機を止めさせたと、うれしそうに語る。
 掲載を断られたケースも当然あったようで、「同人から商業にうつるにあたって」(みやも氏)断られた妹キャラがあったとのこと(えーと、つ き ひ め ですか?)。ボツになった「こんな妹はヤダ」企画は、本田氏が「ベリーショートは嫌われる」「でも、弟にも見えて、二度おいしいのに」と、残念がることしきり。「どうせ修正入るから同じなのに」とは、局部モザイク入れば、カワンネってことですか?
 ほかにあがった「ヤダ妹」は、「リストカット」「マッスル極め」(参考スライド:ガッツ2!)「攻略不可能」など。兄の墓の前で後追いリストカットする妹は確かにいやだなぁ。
 ここまで徐々に形成されつつあった妹空間が、次のコーナーで爆発。石黒氏が用意してきた秋公開予定の「実写版くりぃむレモン本編ダイジェスト」。過去シリーズの「ビーマイベイベー」なる巻が、原作。
 大学生ひきこもり兄のキャスティングが絶妙。真ん中分けの髪型がリアル。本田氏いわく「自分の実妹にそっくりな」ぜんそく持ちの妹=亜美。じゃあ兄と仲良く「カレー食っちゃまずいだろ」(国井氏)。兄自室に妹が「ここで勉強していい?」と侵入。でも、全員の突っ込みは、兄の机の上の「ティッシュボックスの位置がリアル過ぎ」とずれまくる。
 いつヤルのか?とみながやきもきし始めていた最中、帰宅し玄関を開けた制服の妹を、全裸で居間に引きずり込みそのままプレイに持ち込む兄。全員で爆笑。その後、ソファーで合体中のところを背後から母バレするシーンで、再び爆笑。助手席に妹を乗せ、全裸で車をとばす兄。石黒氏によれば、そのまま具体的なオチはつかないらしいが……。
 この後は、前半終了まで、雑談トーク。 「ネットでキャシャーンを褒めたのは俺一人」(本田氏)、恋風は「立ち技かと思ったら寝技まで」「原作を突き抜けた」「原作は困ってる」(三平氏)「作者にインタビューしたかったが、無理」(本田氏)、「シスプリWWE恋風パンクラチオンくりぃむレモンは初期FMW、ガチは実写」「なんでロープに振ると戻ってくるの?=なんで妹が島に12人いるの?」(国井氏)などなど、後半のプロレス的妹史観への引きがここでつくられる。 
 休憩時は、取材できていた読売のオタ記者(福)氏同伴のカメラマンの要望に応えて、「コスプレ写真を撮ろうと群がるオタ」の図を、みんなで協力。上の写真はその被写体=犠牲者となってくれたお2人。


※明日早いので、後半は、明日更新。関連リンクも。張り終わり。