「新日曜美術館 オタクビエンナーレ」〜「NHKスペシャル インド洋津波」

 http://www3.nhk.or.jp/omoban/main0227.html#05
 まあ、わざわざ恵比寿に行かなくても、そこからJRで190円も出せば、リアルビエンナーレの溢れる秋葉原があるわけだが、まあそれは置いといて。
 建築研究科の森川氏の語るいかにも学者的な萌え定義が、散漫に広がりすぎた萌え概念のどこを掬い上げているかさえ自分のなかでは判然としない一方で、非オタク向けに提示してみせる分には、いかにも使えそう。
 「あえて虚構の存在に恋愛の対象を見立てる」
 「ある種の屈折がある」
 「ワビサビもあえて古びたものに美を見出そうとしている。萌えと非常に似ている」
 「未来に夢をもとめる少年が、現実の夢が色あせていくのにともない求めた」
 「彼らのあこがれの対象が、未来が変形してある種の美意識に変革していった」

 年季の入った女性アナウンサーの声で「オタクたちの祭典」とか「美少女」って紹介されてたのが、やっぱり面白い。

 イタリアのビエンナーレで展示されてた同人誌は、パピポの懸賞で当たった大槍葦人のプリメ3同人を所有していたことを思い出す。
 
 オタクのお宅ジオラマ展示担当の斉藤環氏コメント。「オタクのパブリックイメージと実像の乖離がはなはだしい」「幼女を手に付けそうな、といった誤解がいまだにまかりとおっている」「いろんなタイプのオタクがいて、個々に違う」「微妙な違いについては私自身も無知でしたし、そういった内面がいかに投影され、個々で異なるのかを知るキッカケに」。普通な紹介のされ方、し方。

 あと、レンタルショーケースって初めて知ったわ。中身はフィギュアばっかりみたいで、あまり食指が動かないけど。



 http://www3.nhk.or.jp/omoban/main0227.html#03
 上のオタク特集の流れで見る。現地の人がホームビデオで写した映像の数々。
 大波が来る前、引き潮の力もすごいと知る。桟橋を崩し、クルーザーを引きずり込む。波の表面のうねりだけじゃ、ぱっと見はそう勢いがあるようでもないのに。上げ潮でロッキングチェアがあっという間にばらばら。
 高さはそれほどでなくても、その大波の後に続く水の量が水平線上にいる人間にはわからない。水深50センチや80センチ程度の波が、大量の瓦礫と幾台もの軽ワゴンやバスを巻き込んでいくってのが、また目を見張る。

 先々週にICレコーダー出費をしたばかりだが、やっぱり早急にデジタルビデオカメラも購入が必要だ。