価値あるリストを発見。

 近親相姦研究所内の兄妹相姦漫画コレクション
 97〜03年まで6年間の商業誌掲載作品を網羅。以降は、日記で最新データを更新中。エロマンガ評論の出発点には、このようなデータベースが不可欠ではなかろうか、と半ば真面目に思う。妹→姉→母という近親モノのブームをつくろうとする力を最近、感じるのだが、たとえば、商業誌の作品数からそれが裏付けられるのかどうか、といった。


 膨大な近親相姦リストは改めて、中身をさらっていきたいが、その中でちょっと興味を引いたのがリスト除外マンガの一覧。各々の理由から反証するカタチで近親モノの定義が透けてくる。

ひたすら一人の男が複数の男とやる話で、妹と交わるのは最後の1頁だけ。

絵はかなりハイレベルだが、「お兄ちゃん」は実の兄なのか不明で、近所の仲良しのお兄ちゃんの可能性が高い。近親相姦の背徳感と言うより、少女とのセックスに対する背徳感の方が強い作品。

スカトロもの。いくらなんでも私の許容外。

お小水系なので(^_^;)。

兄妹相姦もあるが、兄妹で家庭教師を調教するのがメイン。

 いずれももっとも強調したいテーマが近親相姦とは異なる性的嗜好のため。

双子の兄妹涼と優、そしてその二人の親友可奈。可奈は涼の事を好きで告白しようするが、涼と優がペッティングをして… 兄妹のセックスは僅少。兄妹二人で可奈を愛そうという感じで、兄妹の近親相姦自体がテーマではないと思う。

 フリーセックスも異なると。

妹がザーメン好きになったのは兄のせいだし、実際兄との性描写も多いのだが、妹のザーメンマニアぶりを描いた作品と言える。

 マニアは嫌だね((C)究極超人R)。

兄が悪霊の乗り移った妹とセックスするシーンがあるが、近親相姦がテーマではない。

 兄が偏愛する妹と合意的に結ばれるため、悪魔召還でむりやり憑依させて、といった裏返しの報われない愛情のようなものが描かれていれば、OKだろうか。

調教に目覚める相手として、父に妹を雌奴隷として与えられる。最初は妹とは知らず途中でわかるが、調教する喜びに目覚めた兄とされる喜びを感じる妹はそれを気にしない。兄妹であることは確かにストーリー上スパイスにはなっているが、基本的には調教もの。

 近親相姦設定を読者のみが知りえるという「志村後ろ!」な背徳感はアリだが、それが明らかになった段階では、キャラクターたちがその背徳に苛まれてくれないとただの淫乱モノになってしまう。

宇宙人に人体改造されペニスをはやされた妹。そしてそのペニスを兄が咥える話。ホモとかやおい的な話なので除外。

 ふたなり好きな人なら、近親相姦モノとしていけるかも。

淫乱な妹(高校生?)につきあってきた兄(教師)はその生活に疲れた。そこで妹を好きな男子生徒常田(妹も常田を好き)に二人の関係と妹の淫乱な性格を明かした上で、彼に妹を任せることにする。近親相姦の関係にあった兄妹の別れを描いたとも言えるのだが、別れに際しての二人の心理を主に描写をすれば近親相姦漫画と言えると思うが、この作品は淫乱な妹の性が主に描写され(つまり相手は兄である必要はなかった)、兄妹の性交シーンはほとんどない。

 たまたま身近にいた便利な性欲処理の対象としての兄、でしかない描き方だから。作者の視点が肉体的なエロに向かうのか、心理戦のエロに向かうのかでも異なる。

確かに近親相姦をテーマにしているのだが、「姉(または妹)がいたらなぁ」という憧れを他人の体験を通して描いた作品であり、当事者的なものではないので。

 実際の行為がともなわない、妄想や夢オチなども除外する。



 王道の使えるシチュエーションだけに、それに頼りきらない味付けが望まれますね?



 (また、来週〜)