ブレイキング・ニュース (監督:ジョニー・トー)
シネリーブル池袋で20:50の回。ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記(04/9/23)で報告されていたスリリングな描写に興味を持って。
銃撃戦はさすがの出来。強盗団の銃が、ポリスカーでかけつけてカーのドアーを遮蔽物に身構えるポリスメンに向けられ、そのドアーに男根 弾痕をうがっていくタイミングなどは身震いする。
後半は、香港でよくあるイメージの大型集合住宅の狭い通路で、独立捜査班と特殊部隊と強盗団と第3者の殺し屋たちが入り乱れて脱出劇。集合住宅の中で殺し屋のボスと出会った強盗団のリーダーとが、心を通わせていくあたりに、これが香港ノワールの臭いなのか、と少ない映画知識の中で心を打たれたり。
果たして脱出は可能なのか、結末は観て驚け、というところに抑えておく。軽く触れると、殺し屋と出会ったことで強盗団リーダーの目的は、単純な脱出から半歩ずれた場所へ行き着く。その結末が、ノワール臭ぷんぷんの物悲しさをかもす。
セブンマッハ!×7観るくらいならこっちをオススメ。その銃弾一つ一つに意味がある。