「F REGENERATION 瑠璃 ⑩」(六田登)YJCウルトラ


登場人物全員が、いつも何かに急かされて、生き急いでいるような感じになってきた。レースシーンが息苦しい。瑠璃を利用してインディーを巨大な賭けマーケットとして操ろうとたくらむマフィアのボスのポパイは、泣いたり喚いたりの頻度がどんどん高くなってる。とうとうこの巻では、唯一の肉親の母親が死んでしまった。父親の軍馬は先輩のライバルレーサーを失ったが、瑠璃は自分自身が逝きそうだ。「なんぴとたりとも俺の前は走らせねェ!!」。走らせないようにするには自分が先に逝くしかないよな。瑠璃が逝くまで読み続けよう。