美少女的快活力 Vol.7


 好みの作家が成長しつつあり、安心して買える安牌なエロマンガ誌になりつつある。ゼロの者Cuvie上乃龍也を3看板作家に、本体の純愛果実でじょじょに実力をつけ、この増刊誌で開花した犬や嘉下葱の2番手がものすごいスピードで追いかける。個人的にはここに比奈子惟を加えたい。
 ある面、犬はあまりにメキメキと力をつけてきてしまっていて、成長を見ていく楽しみが薄れているくらい。そのためかつてはどうだったのかを確認するため、バックナンバーまで注文してしまった。
 例えば、純愛果実04年11月号に収録された、泥棒先で年端のいかない少年を成り行きで拉致ってきたメイドコス少女の話「おねェちゃぁん、遊ぼ(はーと)」は、まだ垢抜けない絵柄で演出もその他の作品に埋もれてしかるべきレベル。舌をチンコと余り皮の間に差し込んで剥いていくという犬作品でよく使われる皮弄りの構図はこの作品ですでに登場しているが、今のようにエロセリフを周囲に配置して巧みに盛り上げていく趣向などは見られず、単にそのシチュエーションを入れてみましたという感じ。
 これが約半年後の作品、快活力Vol.3(05年4月発売)収録の「暴走なめ娘(はーと)雪奈ちゃん」になると、風呂に入ってる主人公へ天井裏を忍んできてダイブ→コトにもつれ込む幼馴染は、裸の2人の密着具合の描写がかなり尋常でなくなってくる。幼馴染のむしゃぶりつきようは、そのあたりがあっさりめの「おねェ〜」よりも格段にグレードアップしている。何か掴んだとすれば、この作品からだろう(同人で別の転機を見ることもできるのかもしれないがあいにく1冊しか所有してない)。コミックLO最新号では脇腹の肉の薄いロリっ娘モノで、女性側が受身なシチュエーションを商業では初めて挑戦している。受身な分、コトに及ぶまでにちょっと手間取り物足りなかったりもするが、充分及第点をつけられた。再登場希望。





巻中カラー「見習いサンタのクロスちゃん」(上乃龍也)

 今号の1位。カラー4ページはサンタコスチュームの赤が、乳輪とスジの淡い赤を損なわず、全体に映えている。後背座位(こういう言葉があるのかどうか知らないが……)を正面から捉えた構図の中で、サンタ娘の垂れ気味巨乳に釘付け。

「小田家の愛情サイズ」(比奈子惟)

 ポニテ黒髪スカートエプロン母×息子モノ。五代と結婚して一刻館に戻ってきた10年後くらい、五代が留守の間に発情した息子へ性の手ほどきをする響子さん、と「めぞん一刻」パロに脳内変換可能なシチュエーション。かなりいきなりなはずの息子の情動をあっさり受け入れる母が強し。

「三つ編みヒロイン 〜Love Makes Me Run〜」(スズフウ)

 ばっかだなあ……と思わず口に出した。ラストの腋毛三つ編みをすべて台無しと見るかほのぼの〜と見るかで両極に分かれる作品。自分は芸人の女装ネタに近い衝撃を受けた。