コミックガンボ No.3


 まったく面白くなりませんね。まだ3号目といえば、そうですが、週刊だから、あー、先週も面白くなかったなーって、マイナスの余韻が残っちゃってるんですよね。一本でもいいから、ネタ扱いでもいいから、評判のマンガが出てくれば客がつくと思うんだけど。
 ところで、週ジャンやヤンマガを毎週買ってる人って、値段をいちいち確認してるんだろうか。ニ百数十円を意識してコンビニのレジで支払ってるのかという。つまり、タダで道すがらもらえるマンガ誌って、それだけでアドバンテージになるものなのかっていう。面白いマンガにニ百数十円を支払うことは負担で、面白くない(今のところ……)マンガ誌をタダでもらうメリットか? タバコだってまだまだ値上げの余地はありそうだ。値段を出すだけの意味がそのブツにあるのかどうか。
 まんたんブロードのvol.32によると、創刊号(=No.1)は"完売"したという。マンガ研究家の中の晴行が「『マンガ誌を読む』ということを習慣付けられれば、業界全体に果たす役割は大きい」とコメントしてた。
創刊号はものめずらしさでもらっていた人もいたろう。2号目、そして、配布場所を一部変更しておそらく部数も多少変動させたろう3号目、これ以降を見ていかないと。
 マンガ誌を読む習慣がある人はきっと、今、読んでいる雑誌や作品で満足している。タダだとかそういう理由ではなく、面白いらしいという評判にのせられて、食指をのばしていくパターンんだろう。マンガ誌を読まない人は、マンガに興味がないケースならガンボに習慣付けを期待するのは(今のところ)無理だ。かつてマンガを読んでいた人なら……、どうだろうか。そこの層がどう反応するかだろう。
 このまま面白くならないままだと、正式な題字で、コミックとガンボの間に中黒が入ってることさえ、気に障ってくる





 うーん、わざわざ駅前で受け取って、読んで、こんなこと書いてる理由が、よく分からなくなってきた。無料ってところが、気に障るんだろうか。お試し版、体験版って域を出ないもんだと思ってるのだろうか。





 ふと、思ったが、コミックガンボって、マンガ読みやマンガ好きからすると、石油王並みのすごい道楽じゃないか? ということに今、気付いた。
 だって10万部だよ。しかも、首都圏で。好きなマンガ家集めて、好きな作品載せて、無料で毎週、10万部配って、お前ら読め!ってことでしょ。さいとうたかをが自分でつくったリイド社とか、ある意味、超えてるかもしれない。タダな分。同人さえも、自費出版さえも。エロティクスFやコミキュー、非マンガ家監修でムラタせんせーの「robot」も。マンガが好きでいつかマンガ関係の仕事したいって秘めてた夢を叶えてんだもん。
 あー、なるほど、うらやましいんだな、きっと。自分は。