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  • ZERO1 旗揚げ10周年記念大会「プロレス」at 両国国技館
    • ZERO1の初観戦は、まだ「ZERO-ONE」と呼称していた頃。8〜9年前の日本武道館大会。メーンイベントで、橋本が小川と組んでトム・ハワードたちと戦った。それからしばらくして、団体内に不協和音が流れ始め、一度も観戦に訪れないまま、2005年に橋本が死去。足が向かないままになっていた。当時の勢いは感じない。昨年は、後楽園の南席を半分、カバーで覆って興行を行っていたと聞く。でも、10周年というこの機会は見届けておきたいと思った。

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    • 橋本息子デビュー戦直後の休憩時間。明かりのついた会場を見渡して、正直ホッとした。東・西・正面・向こう正面の4面すべてを開放して、1階は6〜7割の入り、2階は、指定の1列目〜6列目まで8〜9割の入り、自由席の7列目以降は3〜4割の入り。ここ一番の興行でちゃんと客を入れられた。まだまだZERO1の、プロレスの将来は捨てたもんじゃない。

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    • シングルマッチ 大谷晋二郎vs高山善廣
      • メインイベント。心意気を前面にビッグブーツに向かっていく大谷。ミドルキックに自ら突っ込んでいき、それを何度も起き上がっては繰り返す。いつもの大谷。そしていつものように相手の必殺技(今日はもちろんエベレストジャーマン)で沈んだ。ここ一番の興行のメインイベントで、外敵が相手でも、団体の顔であっても、レスラーとしての大谷を貫いた。

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    • ゼロワン対新日本 田中将斗vs永田裕志
      • 最終的に田中が永田からシングルで初のフォールを奪ったものの、試合は永田がコントロールした印象。序盤に痛めた田中の左ひざを執拗に狙い、要所要所で打撃に付き合いつつ、短い時間ながら“白目”もきっちり。ラストのスライディング連発は田中が決める伏線としては不十分に映った。

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    • 世界ヘビー級選手権 関本大介vs崔領二
      • 関本は、もう他団体のベルトは当分、持たないほうがいいんじゃないか、という思いを強くした。だって、今の関本からベルトを奪うには、よほど説得力のある勝負をしないとならないから。結果的に、崔がベルトを自分の団体に取り返した形にはなったけど、関本からもぎ取ったと言えるほどの試合だったかと言えば、全くそうじゃない。関本の説得力のほうが完全に崔を圧倒してたため、勝ちブックが見え見えの結末になってしまった。

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    • インターナショナルJrヘビー級選手権 日高郁人vs伊藤崇文
      • 20年来の因縁というストーリーで、日高とパンクラスismの伊藤が対戦。序盤は総格のテンション、場外戦を経由してから、日高の技と伊藤の打撃がぶつかりあう、互いの気持ちが感じられる試合展開に。伊藤はスープレックスも見せて、客席を沸かせた。交互にキックを打ち合い、防御に使った両者の右腕が我慢の限界に達したところで、全力を出し切った伊藤を日高が沈めた。伊藤はプロレスをまたやるつもり、あるんだろうか。あってほしいけれど。

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    • NWAインターナショナルライトタッグ選手権 菅原拓也&怪人・ハブ男vs藤田ミノル藤田峰雄
      • 当然、お目当ては特別レフェリーのSUWA。師弟関係にある菅原と丁々発止しながら、いきなり菅原ら王者組みに加勢する形で、藤田に“ジョン・ウー”を発射! 試合中、この瞬間が一番、客席が沸いた。自分も今日、一番の歓声。引退前に比べて体型がとてもスリムになっており、でもSUWAのおっさん顔にはぜんぜん似合ってないのが、なんだか微笑えましかった。

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    • 橋本大地デビュー戦 橋本大地vs蝶野正洋
      • 試合前・後のセレモニーと試合中、ずっと「橋本!」の歓声が飛んでいた。けれど、自分にとって「橋本!」と呼べる人物は故人となってしまったことに変わりない、という事実を改めて確認した。息子は当面、スタミナ面が一番の課題になりそう。途中、場外で蝶野がパイルドライバー。リングアウトのカウントを蝶野が途中で無理やりやめさせなければ、場外からは戻ってこれなかったろう(一時的な脳震盪を起こしていた可能性もあるけど)。もっとも、戻ってきた直後には2度目のパイル。蝶野もえぐい。

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      • 他の試合は、NWA世界Jrヘビー級選手権のクレイグ・クラシックvs澤宗紀、タッグマッチのフジタ“Jr”ハヤト、高西翔太、柿沼謙太、ダイアモンド・コネリー、ニック・プリモvs越中詩郎、植田使徒横山佳和ズッファ、ブッファ、NWAインターコンチネンタルタッグ選手権の佐藤耕平&KAMIKAZEvs澤田敦士スティーブ・コリノ。澤は、立ちの固め技をかけようとするとクレイグがすぐに崩れてしまうのでやりにくそうだった。越中はヒップアタックで一人、客をもっていった。澤田は腰投げっぽいのは上手いけど、ほかに技らしい技がない。
      • 5月にZERO1ブシロードと組んで、自演乙のプロレスデビュー戦を兼ねたイベントを後楽園でやります告知を、自演乙がリング上でしていた。それに対しては拍手半分、ブーイング半分。資金難のK-1は次回開催のメドが立ってない中で、出稼ぎする必要があるといったところか。でも、一般に言われるオタとプオタは被るようで被らないというか、少なくともZERO1の客は……どうなんだろう、文系プロレスを自認しているDDTとかは被りそうだけど。それとも子ども客めあてなんだろうか。会場に入るとき、「ヴァンガード」の基本デッキセットとミルキィホームズのカードをもらったので、そういう目算もあるの?
  • good! アフタヌーン #15
    • 「ロケットスターター」の深山和香がシリウスで新連載予定とのこと。絵柄は、シリウスの路線に合ってると思う。
    • 鉄風」。夏央タンが、才能の片鱗で努力型のライバルを完膚なきまでに手玉に取るの回。夏央タンは、一昔前のスポ根モノでは主人公orヒロインのライバル役として配置されてたキャラなんだなということが非常に分かりやすく描かれていた。体はちっちゃいけど才能にあふれて素直で良い友人と指導者にめぐまれた馬渡ゆず子のほうが、これが少年マンガor少女マンガなら本来、主人公として活躍するところ、その素直さと環境がネタましいヒネた夏央タンを中心に据えたのが「鉄風」。裏街道マンガ。