3日目。頭が痛い。

腿とふくらはぎの、ギンギンとした痛みで目が覚めた。頭も痛い。というか、頭の痛みが一番ひどい。金曜日の朝、起きたらのどの痛みが突然はじまっていたため、朝一で、行き着けの内科に向かって、1分の診療で薬を3種類もらっておいたので、紅茶とパンを用意して、それを飲む。花粉症の薬も飲む。病院で薬をもらったとき、花粉症の薬を飲んでいるがいっしょに飲んでも大丈夫かと聞いたら、大丈夫ということだったので、飲んだ。

風呂にも入った。正直、風呂に入ってるときに、大きな余震に襲われたらと思うと不安だったが、さっぱりしたほうが頭の痛みも引くだろうと、覚悟を決めて入る。1日目は、公園の公衆便所で小をしている時にちょうど余震がきて、ああこういう状態でも地震は関係なくるよなぁそりゃ、と必殺技の名乗りの途中で蹴りを入れられたような気持ちになった。

昼頃、部屋のすぐそばの商店街で、生楽器の音が鳴り始める。前から決まってたフリーマーケット的なイベントの日だったことを思い出す。商店街に出て、大学芋を買って食べながら、駅へ。子どもたちが地面に並べられたおもちゃを一生懸命えらんでいる。今日のところはそれでいい、と思う。一方で、名札だけが張ってあって、ぽっかりと開いたスペースもいくつかあった。そういう事態じゃないという人もいていい。選べるだけの余裕があるうちは。

とりあえず新宿へ。明らかに人が少ない。ドラッグストアで徳用マスクと花粉症の薬=鼻炎用を買う。前の人はカロリーメイトを箱で買っていた。昨日は、100円ショップでカップラーメンを買っている人がいたが、お湯(水と火)がないと食えないものを買ってもしょうがないと思う。ナマで齧るのが好みなんだろうか。

新宿駅の南で義援金を募っている団体がいたが、よこに立てた旗に日の丸がついていたことと、なんだかウヨっぽい主張が混じっていたので、ネットで後で送ることにして、それは見送る。

福島原発の3号炉が、冷却水を注いでも、燃料棒の半分が浸からない状態のため、溶解がはじまっているらしい。水素の発生も大量らしい。1号炉のように、外の箱だけを破壊するような運のいい器用なことが可能なんだろうか。

23区内に住んでいるため、計画停電の対象にはならなかった。ありがたいと同時に済まない気持ちにもなる。今は、パソコンと冷蔵庫と部屋の電灯をつけている。エアコンはつけていない。出来る限りの節電はする。

そういえば、懐中電灯がない。金物屋に行けばあるだろうか、もう売り切れだろうか。

23区も住宅地がほとんどの区は、火曜日以降は対象になるらしい。どれだけ長引くか。

揺れているのが、余震のせいなのか、風邪気味のせいで頭がふらついているのか、よく分かりにくい。

1日目、延々と都内を歩いてる途中で、自転車屋の前で8-9人くらいが並んでいるのを見かけたことを思い出した。タクシーで数万円がかかる距離なら、1万数千円の自転車を買ったほうが安くつくということかもしれない。自分も、折りたたみ自転車を買っておこうか。

東電が正式発表した5グループ(http://www.tepco.co.jp/images/tokyo.pdf)は、荒川区以外の区も入っている。自分が住んでいる町は対象になっていなかった。運がいいのか何なのか、でもやっぱりできる限りの節電はする。状況が変われば、計画停電の対象にいつなってもおかしくない。