5日目。ストレス過多になると眠くなる性質だったらしい。

原発周りの報道から目が離せない。今日の朝から、都内でも放射能を測定しているという。日常の値と比べてどうなのか、人体に影響を及ぼしかねない値と比べてどうなのか、まずそこをしっかり見極めた上で、判断をしたい。
そういった知識が皆無に等しいからといって、分かりやすい言説を鵜呑みにしないようにしたい。
とりあえず、外から帰ったら、着ていたものはすぐに洗濯して、風呂に入って石けんで体を洗うようにしたい。清潔な身だしなみに気をつけるのと同じことだ(と言い聞かせる)。
駅までの道で、次に来る電車の時間を測るのに使っていた、電灯の上の時計の針が、1時間以上遅れていた。この街に住んで5年になるが、初めてみた遅れ。計画停電の影響だろうか。自分の住んでいる区の町は、停電対象ではないのだけど。
昨日、よく御世話になる金物屋に念のため懐中電灯を求めにいったら、案の定、「すいませんねぇ、もう売り切れちゃって……」。まぁ出遅れた自分がしょうがない。
昨日は伊集院のラジオが特別番組編成という理由でとんだ。日が変わってじわじわきているが、日常に馴染んでいたことがいきなりなくなってしまうのはやっぱりきつい。1995年の開始当初から聞いているからなおさら。
最近、新装開店した近所のアイスクリーム屋の前を夜に通りかかったところ、入居しているビルの壁面に、ワゴン車の上に立った男性が掃除で使うポリッシャーの小さい版みたいなものを当てて、ゆっくり動かしている場面に出会った。コンクリ内部のひび割れを検知していたのかもしれない。そういった業種のニーズが高まったりする状況でもある。
旧知の、割と年齢がいっている男性に電話したところ、「そのうち伝えるつもりだったけれど、3月末で定年退職する予定なんだよ」と言われる。そこまでの年齢だったかなと意外に感じながら、お疲れ様ですの後に実家があるという九州に戻るんですかと聞くと、「やっぱり、東京で次の仕事を探すつもりで……」と。こういう事態になって、しがらみなく関東から離れる場所があるなら、そちらを選ぶのもアリなのかなと想像していものと、異なる返事。
すんなり受け入れてもらえる実家ではないのかもしれないし、九州だってこの先、地震原発の事故がないとは限らない。それなら、馴染みのある東京に骨をうずめるほうが、いいのかもしれない。
自分は……長生きはしたいんだよなぁ。60過ぎてマンガ読んでいたい。その頃には、高齢者の目にもやさしい電子書籍も出来てるだろう。
問題は、健康にどの程度、影響を及ぼしかねない放射線が飛んでくるのか、これからとびつづけるのか。
津波被害の甚大さと冷却水の準備が間に合わない可能性があることを赤旗が1年前に指摘していたことがもっと周知されれば、都知事選で小池候補の勝ち目がちょっとでもあがらないものかな、と考えたりする(そうやって、いま入ってきた5号機、6号機も温度上昇の報に対して、気を紛らわせている)。