18日目。ぼくらはアトムのこども。

原発から5キロ地点で見つかった遺体が収容できなかったというニュース。その理由が、自分が想像した、現場付近の放射能レベルが高くなりすぎているから、が最大ではなく、遺体の放射能レベルが高すぎて収容する間に被爆してしまいかねないからだ、と聞いて、なんといえばいいのか、とめどない気持ちに襲われる。過去にそういう気持ちになったことがない。なったことがあったとしても意識的に忘れてしまった思い。


徴兵制ならぬ、徴原発作業員制が検討されていいかもしれない。被爆リスクを、一部の人たち……特に下請けの人たちに押し付けた形の現状は、どう考えてもおかしい。戦中の徴兵制は赤紙で引き抜いたが、放射能に色はないので透明なプラスチックカードが投函される。数カ月の訓練と基礎知識を詰め込んだ上で、フクシマに送りこまれ、限界蓄積シーベルトの50%に達したら、除隊。希望すれば限界80%まで職務に携わることができて、その間の給与は5割増し。若い人ほど影響が出やすいので、40歳以下はさらに5割増し。妊娠可能性を損なう可能性が大きいため、女性は原則的に対象外。40歳超〜65歳以下も、一定の身体検査に合格すれば送り込まれる。検査でワザと不合格になりたい人が続出して、醤油が飛ぶように売れそうだ。


本日の放射性物質降下状況予報がつくれるなら、それといっしょに外部被爆の積算度が測れる簡易シミュレーションがほしい。
3/11以降について、ある日の朝・昼・夜にどこにいたか、そこは屋外か屋内かを入力すると、その時・場所の放射性物質の飛散度などに応じて、結果が出る。
例えば、

  • 朝 東京都世田谷区・屋内(自宅室内)
  • 昼 東京都中央区・屋外(外回り)
  • 夜 東京都世田谷区・屋内(自宅室内)

みたいな入力で。
内部被爆のシミュレーションは……できなそうだな。何月何日にどこで水道水を何ミリリットル飲んだかとか、まぁ無理だし。

僕は原発推進派でも反対派でもない。ただ、人間は便利さを享受しすぎているからもう一度不便さを我慢して昔の生活に立ち返ろうよ的な意見を、ツイッターとかパソコンとか携帯とかiphoneとかで発信する人のバランス感覚は疑わざるをえない。

http://twitter.com/kyo556/status/51186575719141376

「ただ、人間は便利さを〜」以降は、良い感じの皮肉になっているとは思う。けれど、その前段として「僕は原発推進派でも反対派でもない。」と、どういう根拠でかヤジロベーの真ん中を自認してしまっているがゆえに、発言者のバランス感覚にも疑いの目を向けざるを得ない。


今日の4時半から、「26日に現場である福島県楢葉町Jヴィレッジいわき市 の避難所等を訪問」していたという「世界的な放射線医療の権威である米国人医師ロバート・ゲイル博士」が帝国ホテルで会見を開いている(http://expres-info.net/acv/2011/03/328.html)。今日か明日には要旨が流れてくると思うので気にしておくこと。