コミティア109

  • 10時35分到着。11時5分入場。スムーズ。多分、歴代で一番早く入場できた。降りそうで降らない、夏の日差しをさえぎって(こんな歌詞どっかであったな)、ひんやり空気をもたらしてくれた雲。夏の即売会としてはある意味、サイコーの日和と言える。
  • 《サークル丙》で製作途上のネーム集。例に寄って無料。武蔵の子孫のギャルっ娘が活躍するネームの続きがひじょーに気になる。「DICE」のような剣戟モノを叉、読んでみたいところ。
  • 《クソライダー》の女騎士モノ合同本。参加している描き手が陵辱の流れを回避しようと頭をひねっているのが読み応え。
  • 《魔術コマ劇場》で「喫茶がらん堂」の再販。初出は8年前。懐かしすぎ。製作当時の状況を聞くと、ストレスが作品を深める(こともある)のだなぁと腑に落ちる。
  • 当時、遠野在住だった《ジャポニカ自由帳》で震災を取り扱った新刊「灰色の春」。13日から1週間くらいの記憶があまりないというのが、よく分かる。自分はずっとハイの状態だったのでよく覚えているが、数年経って反動がきて、同じような感覚になった(なっている)ので。
  • 《はしくれ工房》で「姫様は退屈を知らない」の2巻。順調にシリーズ化。本格復帰がうれしい。
  • 《金はないが愛はある》の新刊「こころ」。いつもまっすぐなこころと素直にキモチを出せないキシカンのそれぞれが、悩み、ぶつかり、良かれと思ったことが裏目に出て、また悩んで、ちょっとだけたくましくなる。毎回、読んでるこちらもちょっとずつ強くなれるような作品、送り出してくれる。
  • 《未開の西方》の新刊はギャグ。もしくはミゼリーさんの生真面目さを愛でる。
  • 《熊の有頂天》で「青春生き残りゲーム」シリーズの総集編。人に歴史アリを確認させる、初期原稿も収録。読んでいて、小4のとき、交換日記形式でクラスメイトとマンガを描いていたことがあったのを思い出した。マンガ自体より、そのクラスメイトと中学で対立関係になったこととか、そーいうドロドロが黒歴史化の原因になるものだと思う(なぜ独白)。
  • 事前告知で局所的に話題を集めていた《集団ストーキングやめてください》。閉会間際に寄ったところ、ダレもおらず“お金を置いてもっていってください”とあったので100円玉を二つ(脱線するが、こーいった無人販売形式、ティアではありそうでいて実は滅多にやってるところはなかったりする)。それとも最初からずっとダレもスペースにいなかった?
    • 読む限り、お遊びの要素というか、俯瞰の視点というか、実はこうで……というオチはなかった。ホンキと書いて本気。4コマのマンガはこなれていて読みやすかった。寝てるときに手足が勝手に動くとか鮮明に目が覚めるとか、集ストと関係ないネタが「怖い」のオチで混ざっているところなどに読み解くカギが潜んでいるような気がしたりしなかったり。またティアに参加されるなら、集ストの例にある「動物のマネ(をされる)」が実際何だったのか聞いてみたい。
  • 「レストー夫人」を亡きアオハルから出した《つゆくさ》が1年15ヶ月ぶりのティア参加。以前よりふっくらされたような(健康的という意味で)。だいぶ原稿が溜まってるはずの大王連載の単行本化の予定は未定とか。これだけ拘束しといて出さないとかナシだろ、メディアワークス
  • 《しましまの》も久しぶりの参加。新刊を買ったのは3年半ぶり。パン屋の娘と最近引っ越してきた人付き合いの苦手のおじさんの触れ合い。「今日、カレー!」が好きだった人にはオススメ。
  • マッグガーデンつながりの《朝陽昇》。「空想郵便局」3巻が出てたのを今頃知る。今は「イキパラ」で「三人娘は笑うて暮らす」を連載中とのこと。でも来月最終回。
  • 《連続トカゲパンチ》で「外大陸の冒険者」の4年ぶり新刊。重量感のある斧っぽい武器が好き。
  • 今回でティア参加(一旦?)終了の《egg oil》。「Leveler」シリーズを描き終えた後の充電期間と思って、いつかの活動再開を。
  • 《スター書房》。某誌で賞を獲ったとか。商業いくなら楽しみ。次回ティアは、夢のクレヨン王国のような3頭身キャラ。こちらも楽しみ。
  • 某サークルで。「新刊ください」「これ、前回の続きになりますけど?」「ああ、買ってるはずです」と答えて、実は買ってなかった……。次のティアでちゃんと買います。
  • 恒例のITAN×モーツー即日大賞企画。張り出されている応募作選評を読むのが実は楽しみ。知ってるサークルがあると「おっ」となる。ここは○3つ、ここは△ばかりとか。今月からアフタヌーンでゼロサキのコミカライズがはじまった《夢のチョモラン王国》の選評がさほどでもなく(見る目あんのか?)と勝手に憤慨したことも。予想通りしばらく同人活動はお休みになるようなので、過去作キャラクター集の新刊を味わって読みたい。
  • 今回は会場で買えたコミティアクロニクルの2冊目。辞典サイズのブツを会場で持ち歩きたくなかったので、(無ければまたZINあたりで買えばいいや)と帰り際に販売所に寄ったところ、まだだいぶ残っていた。
    • 《インターホン》のもぐもぐゴキブリを食べる4コマが収録。「なんだこれ!」と驚いた当時を思い出す。
      • 話が飛ぶが、前回のティアで買った《ししゃも帝国》の「アトラクションは感情で動く」というコピー合同誌に収録されてた対地という人のマンガに出てきた、処女の使用済みタンポンをむしゃぶる吸血鬼の高校生男子にもその時と似たような感情を覚えた。
    • 商業でバリバリ活躍中の《誰がそれを》の収録作品はおそらく初見。いつも並びで参加(ここ2、3年ごぶさた)していた《めこ》はバンチかゼノンに掲載された読切以降、どうされているんだろうか。A-10はなんで収録されてるのか基準がよく分からなかったりするが、やっぱり未読の作品だったので、それが読めたから満足。あと《シャザーン》がすごかったので、次、寄ってみたい(今、参加してるの?)。
  • 購入総額は3万2,500円。クロニクル分を引くと3万1,000円。ぼちぼち。
  • よかった新規購入サークルは《ポーンデッドインク》《専門店M・M》《神風戯画》《アーマードなまもの》《上下左右》《歴史資料館》《どんきでなぐられるとしぬ》《パライラボ》《オドルアホロートル》《こまのま》《デニムデーモン》《鳥取忌憚》《牛乳ごはん》《梅皿テクニカー》《住処》など。珍しく、ティアズマガジンサークルカットをじっくり見て、前もって立ち寄ってみたいサークルを選ぶということをしてみたので、前回より開拓率があがった感じ。
    • 《歴史資料館》の終電擬人化マンガは、仕事と日々の生活に疲れたみんなを勇気付けてくれる終電ちゃんに癒される。
  • 次回110はXゾーン付き。いわゆるお座敷一畳ティア。お祭りの雰囲気が高まるので好きなんだよなぁ。
  • 番外。北海道ツーリングの最中、紋別の駅前のスーパーで、「カラーズカフェ」という地元の同人サークル的な集まりのイラスト展示コーナーを見つけた。

hokkaido touring (34)

    • こんな北の地(失礼!)にも同人文化は根付いているのだなぁと、レトルトのホタテカレーのお土産といっしょに気に入ったポストカードを会計。メンバーの《Kunichika》というサークルは、ティアにもよく出ていたみたい。また参加される機会があるのなら寄ってみたい。