コミティア119 ―― よく購入している主なサークルから。

熊の有頂天「くそくらえ メンヘラブーム」

    • コピー誌「くそくらえ メンヘラブーム」
      • 端的に言うと、おっかないマンガ。お手軽にキャラ化されつつあるメンヘラの実際を、半ノンフィクションでこれでもかと抉り出す。笑いのツボを抑えた4コマがある一方で、読み手の耐性を試す悪夢風コラージュも。なんちゃってメンヘラへの怨嗟に溢れた、抗いがたい引力を感じる作品。(P&R投稿)
      • 「寂しくって生き辛い自分を可愛いなんて認めてどうする」がいい。おまけで魔除けになりそうなペーパーをもらえた。
  • エビ桃 《もちほっぺ堂
    • オフセット「うさぎの本・弐」
      • 通算13冊目。
  • 尾崎智美 《ring
    • オフセット「NEKOTO」
  • 吉田鉄風 《人界の歩法》
    • オフセット「HomeBound No.6の件」

Second Wind「PUSH THE LIMITS」

    • コピー誌「PUSH THE LIMITS」
      • 戦闘中、崩れた瓦礫に閉じ込められたハンターと魔女。エネルギー切れの魔女は、テレポート2人分の生気と引き換えに一緒の脱出をハンターに提案するが――。わずか8ページの中に緊張感のある駆け引きを濃縮。脱出直前、魔女が呟いた「私 嘘をついてた」のオチにニヤリとさせられた。(P&R投稿)

温泉忍者「やさしくおかして」

    • オフセット「やさしくおかして」
      • AR技術とVR技術の複合仮想空間で、初めてのバーチャルSEXに挑もうとした「貴子」のところに、旦那と喧嘩した妹が子連れで押し掛けてきて――。ちょっと先の未來には実現してそうな設定の妙が、リアルなドキドキ感を誘う。貴子のお相手が、もしかして実は……というオチも上手い。(P&R投稿)
    • オフセット「沈黙のエロチカ」
  • 時田 《0丁目
    • オフセット「近所の発明家シリーズ 5 六角形をあたためて」
  • Pink堂
    • オフセット「生命の条件」
  • みちお(鬼鈴) 《江月堂
    • オフセット「じょんのび」(2017/02/12発行)

ラスコー「UTOPIA」

    • オフセット「UTOPIA」
      • 一枚絵の一つ一つに添えられた、キャプション的なタイトルにセンスを感じるイラスト集。例えば「あんたは正しいことをしたよ」。残念気な顔の男性に声をかける道化師、空の鳥かご、木の枝に止まった怪鳥というイラストと、短いタイトルから、こちらの頭の中でどんどんとストーリーが膨らんでくる。子供ほどの大きさの妖精と好々爺が窓辺で向き合う「それでね…ねぇ、きいてる?」も、タイトルでゆったりした雰囲気が増す感じ。現実と異世界、地上と宇宙といった距離のある題材を、印象的なワンシーンに融合させる手腕にも光るものを感じた。(P&R投稿)
  • 丸岡九蔵 《ラスコー

ラスコー「漂泊市場 殺しの黒い花」

    • オフセット「漂泊市場 殺しの黒い花」
      • 戦後の復興市場で自堕落に、時にシリアスに生きる女探偵を描いた「漂白市場」シリーズの二作目。103ページのボリュームでも中だるみ無し。前作より血生臭さとアクション度、エロスがアップしているのもポイントが高い。人情刑事+若手刑事のコンビといったお約束もきっちり嵌ってる。(P&R投稿)
  • 佐藤一間 《鉄幻コークス
    • オフセット「口笛未遂 Vol.4 根生姜2」
    • ポストカード×1
  • 今純子 《シャザーン》

シャザーン「乙女の呪い 〜恋情☆ごめんあそばせ」シャザーン ペーパー

    • コピー誌「乙女の呪い 〜恋情☆ごめんあそばせ」
      • 内面は、恋も嫉妬もする乙女のJK2人。でも、顔はまるで中年サラリーマンという、女学生マン画シリーズの4作目。憧れのイケメン教師の自宅をアポなしで訪れ、ある出来事に傷心するも、友情を深める2人にニヤニヤ。単にブサイクと言い切れない、感情の揺れを適格に描写した表情の数々もいい。(P&R投稿)
      • 表紙に絵がないので、どんな絵なのか分かりやすくいうと、ペーパーの娘みたいな娘しか出てこない。
      • 右下のコーヒー染みは自分が読んでる時につけた。当然、購入時にはついてない。
    • コピー誌「オトメルゲ」
      • 2011年発行の合同誌「少女マンガ 2」に掲載された読切。
  • ちょりすけ 《WHIRL POOL
    • コピー誌「眼力ノート」
  • アユタミシン 《にしまつや
    • オフセット「おっさんとゴロちゃん 2 ドンちゃん」

金はないが愛はある「あじの素」

    • オフセット「あじの素」
      • 過去にティアで発表した8短編を収録。皆に一目置かれる空手少女が、大人の身勝手さに触れて一歩成長する「こころ」。男でもきつい板金加工工場で、入院した女性リーダーの穴を埋めるべく懸命な新人を描いた「チヅコとハナ」。この2本はじめ、どの作品もひたむきで読み応えアリです。(P&R投稿)
      • 収録作は収録順に「はぁ~んビバノン」「チヅコとハナ」「イキイキ☆よしこちゃん」「ロマチック理科」「オーバーチルドレン」「習い事の王子様」「でででんでんおでん」「こころ」。
    • コピー誌「宇津巻くんの気持ちがわからない」
  • smison 《
    • オフセット「こたつ」
    • オフセット「猫の恋

疎瀬「TRUST」

    • オフセット「TRUST」
      • 12月24日の夜。速達課のサンタ「鳴鐘響」は、駆け込み依頼のプレゼントを配って回る最中、プロポーズ用の指輪を失くした青年に「見つけてほしい」と頼まれるが――。助手の黒猫にボサボサの髪をセットさせ、ぶつくさ文句を垂れつつ、仕事は気合十分にきっちりこなす姉御気質な響がカッコイイ。オドオドしっぱなしで踏ん切りのつかない青年に決心をつけさせる押しの強さにも好感が持てた。(P&R投稿)
    • プリンタ本「FELN」
  • 《さ〜くる・UTUMNO》
    • オフセット「The Egg Hatcher 03」
    • オフセット「剣乱業火」
  • SUZ 《クロ僕屋
    • コピー誌「世界の終わりに降る淡雪」
  • のばら 《鬱鬱
    • オフセット「LIBRICIDE 異境に死す」

にしんそば「カエルと魔女のゾンビ」

    • オフセット「カエルと魔女のゾンビ」
      • 「魔女」と呼ばれる、ビル数十階ほどもある巨人。彼女に国を滅ぼされ、立ち向かおうとするも一瞬で絶命させられた女。ふと目が覚めると、カエルたちに取り囲まれており――。反芻したくなる物悲しさを帯びた短編。記憶をなくし(おそらくゾンビ化し)た女は、カエルたちに言われるがまま、魔女の世話係に勤しむ。その様子がとてもほのぼのしていて、でも寂しさも抱かせる。魔女は人の形をしているだけで意思を感じられず、超巨大な台風のごとくあらゆるものをなぎ倒すだけで、怒りや憤りを呼び起こす存在ではないので一層やるせない。そんな魔女が女に満面の笑みをもらす。蝶の羽に浮かぶ目玉模様のように、そう見えるに過ぎない笑みに思えてしまうけれど、女は「かわいいですね」と感想をもらす。暖かさを感じるやり取りなのにどこかしら虚ろ。やっぱり物悲しい。(P&R投稿)
  • すぎさき瑛梨 《狩猟社
    • オフセット「アキと花織は 3」
  • クワばぁ 《喜怒快楽。
    • オフセット「私のチョコを食べて下さい!」

くーこの本「ようこそ! わくわく動物園へ」

    • プリンタ本「ようこそ!わくわく動物園へ」
      • 動物園の人気者、パンダの花子が倒れた! 客足を遠のかせないため、パンダのぬいぐるみに入った飼育員は……。客の視線を集める快感におぼれていく飼育員の、麻薬患者的な表情が何だかそそる。もう一人の飼育員とぬいぐるみに入る役を取り合う様も、ドキドキの不穏さがあっていい。(P&R投稿)

TKジーザス「ちょうどいい女」

    • オフセット「ちょうどいい女」
      • デカパイだが顔はブス(という設定)な「張戸良子」と、過去の失恋をひきずる無表情男の「日代定」。2人のセフレな関係が、良子の気持ちと共に変わっていき―ー。作者の「ブスだけどエロい姉 」シリーズでも触れたけれど、正直、ヒロインが可愛いのでブス設定が活かしきれていない。日代も最終的に落ちるし。というか、風邪でダウン中に日代からのメール着信を期待してドキドキヒロインとか、思いがけず家まで看病にきてくれた日代に(好きかも…)(好き!?)とか惚れます。(P&R投稿)
  • 不貞寝 《あとづけ
    • コピー誌「生存確認」

プラテート「サパロット」

    • オフセット「サパロット」
      • 引きこもりの男子高生。家までプリントをもって来たクラスメイトの女子から、クラスに馴染めないまま帰国が近づいているタイ人留学生のことを打ち明けられ――。初めて会ったばかりでズケズケ物を言い合う二人。でも、お互い人間関係が不得手だからか、あと一歩が踏み込めない。そんな二人をエピソード毎に登場するタイ料理がちょっとだけ素直にさせる。その瞬間が物語の中でキラキラして見えた。(P&R投稿)
  • 素立不歩歪 《スタッフWHY
    • オフセット「ビンヅメテンゴク」

肋屋「知知知知知知知知」

    • オフセット「知知知知知知知知」
      • 過去にコピー誌で発表された「知知知知(しるしるちしる)」と、そのWEB掲載分、描き下ろし、ゲスト原稿を収録したまとめ本。見ること、聞くこと、やること、あらゆるものが初体験な健忘症ヒロインの1コママンガ集。とぼけて捻りの効いた遣り取りが何度読んでも面白い。描き下ろし分のノロケ話は、良いものを見せてもらった感で満杯になった。(P&R投稿)