「らくえん 〜あいかわらずなぼく。の場合〜 サウンドトラック」

http://www.shai.co.jp/dandelion/rakuen.html(←OHPでエンディングボーカル曲とサントラだけ収録の声優ボーカル曲が試聴可能)
 18禁ゲームらくえん 〜あいかわらずなぼく。の場合〜」のサントラ。9月の発売予定が延びていたが、予想通り、ほぼ全曲新演奏で収録し直してきた。グッジョブ。しかも、トラック合計が70分超えてるよ。
 キャラクター同士の掛け合いを、初めて2週目以降もほとんど飛ばさなかった(飛ばさせなかった)ゲームというだけでなくて、ギターロックのBGMが、端々できらりきらりと光る、また珍しいゲームだった。BGMだけでここまで聞きこみたいと思ったのは、ライアーの「ねこねこマシーン猛レース」以来。
 で、なんのかの書こうと思ったら、はやくも「らくえん」の連悠太ゲームディレクターの全曲紹介が。せっかくなので、連氏の紹介を引用しながら、書いてみよう。
 「使用頻度がもっとも高かった曲。ある意味テーマソング。」としてあげている「the outsiders/あいかわらずな僕ら」。晴れた空の下歩く、どこまでもは歩かないけど、疲れるまで歩く、そんな感じ。多分、もっとも好きな曲。一部で「夢の中へ」とそっくりと言われている(最初に使用されてるシーンがコミ○。なので当たり前だが)「ride on my bicycle, ride out Hicksville town/ライドオン・アウト」と同じくらい、さわやか。テーマソングとの位置づけにも頷けるが、もっともゲーム自体はここまでさわやかでは決してない。ぐだぐだな日々こそ人生といった、ゲームとしてのイメージをより正確に表してるとしたら、その次のトラックに入っている「everydays like a dog/ノライヌみたいに」だろう。
 ゲーム内ゲーム「あいかわらずな僕」のやけに派手な、延々とリフだけを続けているような曲は、原曲がクラシックだったのか。まぁ、どっかドイツあたりのヘビメタの曲と言われても納得したと思うけど。
 「are you ready to fall, Cherlie Brown?/あかるい未来」のチャーリーブラウンは、日本で言ったら山田太朗ってのはまあドカベンが絡むとしてもまあ分かるけど、田中一郎はそんな一般的でもないって。多分先頭に「R」がつく人のことをイメージして言ってるんだろうし。
 「the case of us/僕らの場合(フルサイズ)」。いや、初めてのエンディングで流れてきた時は、なんだか一人で頷きながら、けだるいけどぐだぐだ感がゲームにぴったりだなぁ、と好きになったし、今でもいい曲だと思うけど。だけど、やっぱりボーカル、あんまり上手くないわ(笑)。
 双子のボーカル曲はどうだろ。完全に双子として歌ってるなぁ。まあ、保留だ。 
 ライナーノーツで連氏が、おそらく前作の「しすたぁエンジェル」のことを指して、好きだけどごくありふれた設定のゲームと語っているのが、「らくえん」のくだらなさ=面白さにすっかり触発されてしまって、続けて手を付けた「しすたぁ」の印象と確かに重なるところがあって、また、一人頷く。「らくえん」のぐだぐだを期待していただけに、「しすたぁ」でまだそこかしこに残っていた、「エロゲの定型」的なやり取りは、しょうしょう鼻についたんだよな。
 あと、最近導入されたはまぞうでもリンクが挿入できたのは、まさかという感じで、ちょっとびっくり(笑)。つーか、当初予定日の8/13日発売のまんまですか。
 参考:月面基地前(製作元)「らくえん」公式サイト