池袋「パキスタンレストラン マルハバ」

 西口の飲み屋街、風俗街を北に抜けた、夜だとちょっとさびしくなる、マンションが立ち並ぶ一般住宅街のビル1階にある店。税理士刺客の勉強をしている友人が8月に受けた消費税ともう一つの試験を両方とも受かったのが、やっと発表があったということなので、合格祝いで昨日、食べに行く。
 
 30席ほどの店内に3組、14〜15人ほどいた客が、全員中央アジア系の深い彫りの顔の人たち。母国の人たちが休日の夜にわざわざ食べに来るくらいだから、味の心配はしなくてもよさそうだな、とホッとする。

 800〜1,200円のカレー3種類と、シシカバブ(800円)、サラダ600円)、ナン(250円)、ライス(200円)、マンゴーラッシー(350円)を注文。

 一番美味しかったのは、ナン。香ばしい穀物の匂い。素焼きの煎餅か、焼き餅に近い、米系の味がした。
 ラッシーは喉で味わう甘さ。カレーを食べすぎなければ、2杯目を頼みたかった。

 カレーは、じゃがいもとブロッコリーのカレー、海老とほうれん草のカレー、マトンカレー。
 マトンは、骨に付いた肉をこそいで食べるの手間が、楽しいしその肉がまた美味い。じゃがいもカレー(=写真)は、そのまま主食で食べられる味付けとボリューム。海老はぷりぷりしてこれまたうまかったが、最後に頼んだので、少し残してしまった。申し訳ない。シシカバブは、多分そういうもんなんだろうけれど、パサパサしていて、あまり好みではない感触だった。

 もっと、あっさりした野菜カレーの種類が多いと、あと何種類か頼めたと思う。「前菜」の欄のメニューが、野菜といってもフライドポテトとか、揚げ物ばかりというのが。まぁ、確かにパキスタンじゃ生野菜や野菜炒めはあまり食べそうにないけれども。

 食事中、パキスタンが軍事政権時代、地元の人気レスラーと猪木が現地で試合をやって、勝った猪木は、国民的な人気をはくしたらしい、ことなど友人が披露する。で、勘定の際、友人が「猪木知ってる?」とフロアボーイの人に訪ねたところ、「知らない」との答え。
 猪木伝説は、やっぱり眉唾が多いなぁ、と終了しかけたところ、そのボーイの人は、パキスタン人じゃなくて、ネパール人だった。ネパールまでは、さすがにもう一歩。