15歳未満も臓器提供…移植法改正案、今国会提出へ

 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050215i306.htm

改正案は、同調査会が昨年2月にまとめていた。焦点は〈1〉本人が拒否していない限り、家族の同意での臓器提供を可能にする〈2〉書面による意思表示があれば、親族に対し、優先的に臓器提供できる規定を新設〈3〉運転免許証や保険証への提供意思表示を可能にする――の3点。

調査会では、脳死移植推進のため、法改正の必要性が強調される一方、15歳未満の小児の「提供を拒否」する場合の意思表示のあり方や、虐待を受けた子どもを対象外とする方法などについて慎重論も出た。脳死をすべて「人の死」と規定するかどうかについても、今後議論する。

 脳死移植法改正案、今国会提出を了承・自民調査会
 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050215AT1G1500Q15022005.html

この日の会合では、臓器移植法施行から7年半たつ今でも脳死移植が年間数例にとどまっている現状を打開するため、早期に法改正すべきだとの認識で一致。ただ「虐待で脳死になった小児をどう判別するのか」「脳死を人の死とするかの問題をきちんと詰めるべきだ」といった慎重論も出され、月内に調整することになった。

 家族同意で提供可の移植法改正案、与党内で調整へ
 http://www.asahi.com/health/medical/TKY200502150199.html

 脳死臓器提供、虐待受けた子は除外 小児科学会が提言
 http://www.asahi.com/science/update/0202/001.html

学会が、小児の救急患者を診療する学会認定病院や救命救急センターにアンケートしたところ、虐待をした親の8〜9割がそれを隠そうとうそをついていた。さらに脳死状態だったり重症だったりした129件のうち、虐待だと確定するのに60日以上かかったケースが9件あった。

一方、学会は、何歳なら提供の意思が自分で決められるかについて、現行法を前提に「12歳程度(中学生程度)ならば意思表示は可能」とする案を理事会で了承している。しかし、移植推進を望む関係者からの反発や、移植法改正論議への影響を配慮し、今回は公表を保留した。

 移植への理解に期待 難病関連団体 「勇気ある行動」
 http://www.shizushin.com/local_social/20050215000000000016.htm



 自分は、自分以外の誰かにとってそのためにどれだけ切実な理由があるのだとしても、自分の意思によらず「合法的に」殺されることを望まない。