堀江氏『本業は市場の評価低い』 ニッポン放送の価値は

 http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050302/mng_____tokuho__001.shtml
 今回は署名記事じゃないが、NFRファンの記者が書いたのかと思うような内容。まぁ、個人的には、言いたいことがいっぱいあるだろう現ニッポン放送株ホルダーの伊集院にコメントをとってない段階で片手落ちなんだけど。それでも、いろいろ数字的に勉強になるところも。

UFJつばさ証券投資情報部の折見世記チーフストラテジストは、この発言をこう解説する。「ニッポン放送時価総額は、先月二十八日の同社株の終値で計算すれば約二千二百億円で、そのうちフジテレビ株が約千三百億円分を占める。(残りが同社の本業に対する市場の評価で)堀江氏発言は、ニッポン放送の企業の本業としての価値は、市場から評価されていないという意味だろう。市場からすれば、堀江氏の発言は、あながち間違いではない」

 半分以上がフジ株なのね。

実は本業は悪くない。民間信用情報機関のデータでは、ニッポン放送の昨年三月期の売上高は約三百八億円で、業種別売上高ランキングは百二十四社中、堂々の一位という優良企業だ。同期の有価証券報告書によれば、従業員約二百五十人(平均三九・四歳)で、平均年収は約千百六十四万円にもなる。

 確かに、TBSラジオの157億円(http://www.tbs.co.jp/radio/company/outline/index-j.html)と比べれば倍の売上高。従業員数も約3倍。まあ、TBSの従業員数が少ないのは、人件費を抑えるために、去年の10月に正社員を子会社へ転属させたことも関係してるんだろうけれど。

番組人気はどうか。ビデオリサーチによると、昨年十二月時点の聴取率は、関東地区でTBSラジオが1・5%とトップ、二位にニッポン放送の1・2%、三位はNHK第一の0・9%だった。同調査は二カ月ごとでTBSラジオに三年半前からトップこそ明け渡したが、それ以前は「おおむね二十年はニッポン放送がトップを独走」(TBSラジオ)するなど「聞かれる」局でもある。

 トップで1.5%かぁ……。自分から調べたことはなかったけれど、そのくらいがいまどきなのか。3年半前からトップということは、2001年の6月調査分から。オールナイトなんかはとっくに聞かなくなってる時期だから、その頃以降のニッポン放送の番組がどう変わっていったのかはよく知らないけれど。それに朝、昼、夕の時間帯で差がついたのら、どのみち、分からないな。
 オールナイトは95〜96年頃の金曜2部枠が、週代わりでいろんなタレントや芸人やミュージシャンと登板させていて、面白かった。攻殻機動隊の映画1作目のプロモーション番組なんかもやってたな。つーか、もう10年経つのか。感慨。

文化放送のアナウンサーでタレントの梶原しげる氏も「文化放送は組合が強くどちらかというと、競争しない家族的な感じの職場だったが、ニッポン放送は競争心が旺盛で、成果に対する評価もシビアで、米国的な会社。むしろ、堀江氏が理想としている会社に近いのでは」とニッポン放送の社風を指摘する。

 マスコミで組合が強いってのも珍しいんじゃないか? 印刷系ならともかく、放送局の人間が連帯するような人種だったとは思ったこともなかった。