「シンシア ザ ミッション①」(高遠るい)ゼロサムコミックス
美少女版「バキ」との評判通り、格闘と殺陣にまれにみる熱気をもつマンガ。読んどいて損なしだった。やはりヤングガンガンの次に手を出すエニックス系の雑誌は、おがきちかのランドリエールもやってることだしゼロサム系がよろしいようだと確認。
作者は急所のなかでも首にこだわりがあるようで、倒されるときは顎先の打ち抜きやアッパー、殺されるときは、喉笛をかき切られるか、首の骨を折られてジエンドのパターンが目立つ。もしくは、手足をやられて戦闘不能なんて決着ではないということか。
各話の登場キャラクターは共通してるけれど、話の傾向としてはバラバラ。単なるストリートファイターのアラヤ格闘番長と、殺しを生業とする二重人格少女やデコっぱちの香港マフィア系暗殺少女、それと邪眼先生は、ストーリーの主軸にこの3パターンのどれを(誰を)もってくるかで、まったく異なる筋立て、読後感を受ける。
なので、単行本としては寄せ集め感が出てしまっているのが、少々座りが悪い。でも、読んどいて損なし(2回目)。
ところで、ギャグ調のシーンや幕間で、なんでキャラやオチが古谷実になってしまうんですか。ファンですか、作者が。

CYNTHIA THE MISSION 1 (ZERO-SUM COMICS)
- 作者: 高遠るい
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2005/02/25
- メディア: コミック
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