機動戦士ZガンダムⅢ ―星の鼓動は愛―(総監督:富野由悠季)


新宿ジョイシネマ3で15:55の回。


シロッコに敵役としての経年劣化が著しかった。前向きにリファインされたカミーユに比べて圧倒的に魅力が足りないのだ。ハマーンの敵役としてのポテンシャルがダブルゼータに持ち越しのままだし。どうせダブルゼータの映画は100%ありえないんだろうしさ、それならヤザンは殺しちゃっておくべきだろ、あの悪役っぷり。一方で20年前当時のまま順当にストーリーへ消化されていくサラ、カツ、ヘンケン、エマ、レコア、ジェリドたち。ラストに向けて幾人もの登場人物たちをお亡くなりさせていくにもかかわらず、トップ会談ぶちこわし→宇宙空間戦闘→再度のトップ会談もぶちこわし→以下ループ……、の展開は正直単調。モビルスーツ戦のバックが延々と黒。パントマイムしないラストのカミーユ+ファにも、Ⅰのアムロ登場、Ⅱのハマーン登場ほどのぞくぞくをもたなかった。それと、やはり、この後半に大挙して出てくる新型モビルスーツのほとんどが、カッコ悪いのである。ガンプラ世代としてこれが致命的かもしれない。



マトリックスの3作目ほど酷評されるものではないけれど、2作目に感じたもの足りなさに近い感触があった。


参考:公式サイト