「オタク市場」関連企業申告所得(1月公示)


【出版・書店・取次】

社名 決算月(H17年) 申告所得(万円) 伸び率(%) 年商(百万円) 従業員数(人)
カルチェ・イケダ 9 29,711 522.5 22,149 284
神奈川くまざわ書店 9 21,747 23.2 8,984 130
くまざわ 9 9,901 ▲3.1 3,400 40
コアマガジン 9 11,054 ▲58.6 5,642 102
宣伝ルーム 9 76,931 ▲13.6 4,146 38
白夜書房 9 152,334 ▲20.0 8,158 119
白夜プラネット 9 37,736 21.7 616 2
ピーエイチピー研究所 9 99,161 120.0 12,759 300
まんだらけ 9 13,195 - 5,454 203
若生出版 10 5,824 ▲19.9 1,869 31




【アニメ・ゲーム系】

社名 決算月(H17年) 申告所得(万円) 伸び率(%) 年商(百万円) 従業員数(人)
アイディアファクトリー 9 11,300 ▲46.4 790 47
エイティング 9 32,472 11.2 1,305 87
オメガビジョン 9 9,208 34.1 351 14
ジニアス・ソノリティ 9 5,474 - - 33
ドワンゴ 9 177,718 ▲31.0 17,941 190
二馬力 10 75,645 29.9 - -
日本ファルコム 9 38,633 ▲14.3 1,286 50



【その他】

社名 決算月(H17年) 申告所得(万円) 伸び率(%) 年商(百万円) 従業員数(人)
アトリエねこまんま 10 20,775 ▲3.5 - 3
佐藤漫画製作所 10 6,402 ▲47.3 - -
ヒロカネプロダクション 10 10,501 ▲13.4 210 7




【修正】

社名 決算 修正申告(万円)
アイディアファクトリー H16年9月 21,087
共信印刷 H17年6月 4,445
サン電子 H15年3月 8,693
同上 H16年3月 19,677
同上 H17年3月 7,252
文芸社 H16年2月 33,627
同上 H17年2月 20,828




くまざわグループという書店チェーンから5社中3社。地方の都市部を中心に出店してるようだ。初めて知った。会社HPにある「POS情報」から、全国170店舗で集計した3週間前までの文芸書売上ベスト20が見られる。実用書や話題書、yoshi、芸能本、企画本、韓流モノで占められているんだなぁということを再確認できるだけで読者視点からは特に面白いものではないが、出版社の営業や書店員の人には売れ筋情報の一つとして役立つのかもしれない。ちなみに最近3週間でもっとも売れてた本は、03/06〜03/12の間に1,406冊が売れてた「病気にならない生き方」(サンマーク出版)。



メガストア」のコアマガが58%減。グループ3社もいっしょに公示。
都内のエロ専門書店では成田香車の姉モノ新刊も人気のようで、「使える」エロマンガでは他誌他社を1歩リードしてると言っていいコアマガだが、改めて考えると、果たしてエロマンガ市場というパイがエロ全体の中でどれほどを占めるものなのか。
「創」4月号の連載「ニッポン欲望列島」(本橋信宏)では、「エロ本業界の苦境」のタイトルで、ネット上の無修正動画の氾濫、エロ本を置いてくれる中小書店の減少と置かない大型店の増加、携帯電話料金、etcの影響で「とにかく若いやつらがエロ本や本を買わなくなったの」とコアマガ代表・中沢慎一のコメントを紹介している。
ネットにはグラビア誌が特に食われていて、知らなかったが英知出版の「べっぴん」も休刊したと。10代のモデルを使ったブルセラ雑誌もふるわず、さらに年齢層が下のロリコン誌は自主規制で姿すらない……、という寒風吹きすさぶエロ本業界を流した後、唯一健闘しているのが熟女、人妻モノなのだと続ける。「いまはネットを見ないおじさんのほうがエロ本を買うんだよなぁ。だからおじさん向けの熟女・人妻系が売れてるの」と中沢代表。


……そうなの?

  • おじさん層→熟女・人妻系が好き
  • ネットしない層→熟女・人妻系が好き
  • ロリコン嫌い層→熟女・人妻系が好き
  • 携帯使わない層→熟女・人妻系が好き
  • 中小書店が近所にある層→熟女・人妻系が好き

熟女・人妻系はコンビニも配本に寛容そう……な気も多少する。で、ロリコン雑誌が排除された結果、リアルロリコンに手を出す大人共がぞくぞくとタイーホ報道されている……と。いや、人妻はともかく熟女に手を出しても暴力行為や浮気に発展しない限りそれは合法だし。

まとまらないが、不況にエロが強いは過去の話、今は、出版不況に熟女・人妻系が強いに変わりつつある、らしい、です。

ついでだから続けるが、連載によると、岩尾悟志というエロ本業界のビルゲイツのような人がいて、このたびコミックポットやMDコミックスを発行する英知出版系のメディアックス(http://www.mediax-co.com/)を買収したと。ネット上には確実に見える情報があまり出ていない人らしいのだが、ずいぶん痛快な人生を送ってきてる人らしいので(そのあたりは「創」本誌でも読んでもらうとして)、なんとなく期待。



白夜書房は会社概要(http://www.byakuya-shobo.co.jp/byakuya.php?iid=4)のページにある高田馬場駅からの案内マップが無駄によく動いて判り易い(褒)。その本社ビルの一階に入居する宣伝ルーム経営のまんがの森本店は、店に寄るたびに店員を指導するおしぐちたかしを見かける確率が高まっている気がする。



引っ越しした関係で2年ぶりくらいの中野まんだらけ。マンガに関して古物趣味、ビンテージ趣味のない自分には、やはり必要のない本屋である。国会図書館のコピーで充分。



オメガビジョンが34%増。最近独立したエロゲ会社のようである。代表が鈴木美恵という人なのだが=西又葵でよろしい?



ヒロカネプロの弘兼憲史。今、ヤング島耕作を描かなければいけない、高度成長期のサラリーマン像に彼が今、迫らなければならない理由が分からないままイブニングを読む。